ルックの掃きだめ

怪文書倉庫

旅行Log 2023.10.23~2023.10.25

 1か月ぶりの旅行記録(2回目)です。どうして。

 前回のはこちら

hrurukku.hatenablog.com

 今回はいつもの東京ではなくなんと大阪京都です。主目的は観光じゃ無くて別の用事で赴いたのですが交通の都合で空き時間が結構あったので気合で観光を敢行しました(激ウマギャグ)

1日目

 いつものFry Away。天気も良くてきれいですね。

 2回目。富士山です。人生初の飛行機乗り継ぎをしました。東京以西に飛行機で飛んでいくのは初めてです。

 長々と飛行機に揺られ、遂に大阪の地へ。初めまして。

 有名なやつ。豚まん食べましたが美味しかったね。

 ホテルチェックインしてから大阪中心部へ。エスカレーター右に止まっててひえ~ってなってた。

 道頓堀

 グリコ。人が多い外人ばっか。

 ドンキ。この観覧車マジで動いててビックリしたね。

 松竹座。町のど真ん中に毛色が違う感じで佇んでて面白かったね。

 (東日本には)今は亡きカール

 くいだおれ人形。周りの派手さに負けてない?

 新 宝 島

 大阪と言えばこの場所、アサルトリリィコラボカフェ、百合ヶ丘ティーパーティーです。

 ゆゆまいのオタク

 ルナティックトランサーライス

 お姉様ぁぁぁぁぁ!!ザクー

 シュッツエンゲルパフェ。ゆゆまいとたづりりです。変な組み合わせを考えるなよ?

 平日だったからなのか会期終盤だからか知らんが貸し切り状態だったので一人で写真パシャパシャしながら店内で無限ループしてるトウメイダイアリーを聞いてました。

 ティーパーティーを離脱して難波駅。別に行く必要も無かったけど暇だったのでね。難波でナンパじゃないよ~とベースラインごっこしたところで1日目終わり。

 

2日目

 ホテルの朝食。普段朝飯すっぽかすこと多いですがせっかく朝食付きだったので。飯食ったら主目的の用事を済ませに行きました。

 用事を終わらせたので解放されてそのまま観光再開。自由の身だ。

 そんなわけで大阪城。隆々とそびえ立つ子の風格は正に城です。

 去年青森に行ったときに弘前城を見に行ったのですが、天守の工事してて残念天守だったのでちゃんと城を見れて良かったです。

 続いて大阪天満宮。行く予定はなかったけど近くにあったので寄り道しました。

 ふらっとして天王寺公園へ。謎の建物。

 シャンクスもビビる新世界

 大阪らしい治安悪い街並みですね

 通天閣。キラキラと輝いていますが下の方が騒がしすぎておまけみたいになってる。

 飯にありつくため歩いてたら名前はよく聞く建物が。こんなところにあるのかって感じの立地でした

 夜飯。”わなか”のたこ焼きです。大阪来たんだものたこ焼き食わんと帰れんよな。ただまあ環境の問題かなんか慌ただしい感じになったのでゆっくり食べれる感じだとよかったなとも思いつつ。

 時間がややあったけど見るものも無いので大阪駅へ。デッカー

 駅からちょっと行ったところにある梅田スカイビル。ブレてる。

 ビルのすぐ下にあった謎の森。夜だったのも相まって異界感があってちょっとテンション上がりました。異界に迷い込んだところで2日目終わり。大阪怖いので普段より早めに引き上げてます。

 

3日目

 最終日はホテルの朝食もすっぽかして朝から京都方面へ向かいました。最初の目的地は京都桃山。本間秋日の実家らしいので凱旋させてきました。

 そのまま脱出してもよかったけどせっかくなので近くにあった伏見桃山城へ。割と駅から遠かった。この時間のロスが後々大きな危険を生むことになるとは…

 さて桃山城を抜けてやってきたのはかの有名な伏見稲荷大社。割と朝早くから行ったんだけど人人人って感じでした。外人と修学旅行生ばっか。平日だぞ

 デカ門

 恒例のおみくじを引きました。2月の鶴岡八幡宮、9月の日光東照宮と共に末吉で今回は凶のち吉。延々微妙な運勢ですね。むしろ信憑性が高いよ
 2月と9月はこちら
旅行Log 2023.02.03~2023.02.05 - ルックの掃きだめ (hatenablog.com)
旅行Log 2023.09.15~2023.09.20 - ルックの掃きだめ (hatenablog.com)

 デカ鳥居×n

 千本鳥居。異界に迷い込んだみたいでワクワクしますね

 伏見稲荷大社を離脱して次の目的地へ。大谷本廟というところらしい。法隆寺のすこし手前にあります

 柿食へば~の当てつけのように添えられてたものですが、これでいいんか?

 大谷本廟を抜けていざ清水寺へ。なんちゃら観音

 三重塔

 京の街並み

 出世大黒天。出世させてくれ。

 清水の舞台。舞台上から見る景色の方がなじみが無いのおもろいな

 せっかくなのでおみくじ。きち

 よく見たことある景色。清水の舞台です。

 見たことある気がするけどなんだろうこれ

 清水寺を抜けて平安神宮へ。こちらも寄る予定は無かったけど通り道で寄れそうだったので寄りました。この選択が後々大変な事態を生み出すとはこの時は思いもしなかった…(2回目)

 三度のおみくじ。末吉、吉しか出んな

 ちょっと寄り道したけど次いでの目的地は銀閣寺。

 中入ると建物が2つくらいあったけどどっちが銀閣寺だ…?となってた。多分こっちはじゃない方。

 じゃない方じゃない方

 銀閣も程々にして次いで金閣寺へ。清水寺銀閣寺のアクセスはカスでしたが銀閣寺→金閣寺はバス1本で行けるのでありがたいですね。まあバス停からそこそこ歩くんですけど

 金閣寺銀閣寺と違って一目でわかりますね。

 金閣寺の周りをぐるっと回れるような感じだったけどどこから写真撮るのがいいのかイマイチ分からないままパシャパシャしてました。時間も無かったのでそそくさと撤退。滞在時間20分無かったな…

 京都駅。この時点で時間がちょっと不安になってきたところでしたが、そんなタイミングでまさかの電車遅延を喰らいました。全く来ない電車、迫る飛行機搭乗時間。

 走りながら写真撮りました。駅構内全く見ることなく京都駅とおさらばしてしまったな…
 ここから怒涛の時間との戦いでした。遅れる電車に駆け込んで途中駅で降りてロッカーに預けてた荷物をひったくって乗り換え駅までダッシュしました。

 キャリー引っ張って全力ダッシュの甲斐あって無事に目的の電車に乗れ…ず、圧倒的絶望しながら次の電車を待ってました。保安検査締め切り3分前に空港に着くというどう考えても不可能なタイムスケジュールになってしまい、電車の中で必死にリカバリー方法を探してました。往復セイバーで取ったのでキャンセルも出来ず、後の飛行機も帰れるやつは無いのでどうしようか…と悶々としてました。

 空港ついてから一縷の望みにかけて全力ダッシュしました。保安検査締め切り1分前に通過できました。なんで?駅から保安検査場までが激チカだったので本当に助かった…今まで訪れたどの空港より駅から保安検査場までの距離が近かった気がします。もし伊丹で時間ヤバいってなった時もギリギリまで諦めないで下さい。ワンチャンある。

 過去一ヤバい事態をギリッギリで乗り越えて大阪とさようならです。朝から京都観光してて何も食ってなかったから空港で何か食べたいなーとか考えてたけどそんな暇一ミリも無かった。お土産の一つも買えなかったよ。

 羽田で再び乗り継ぎをして旅の終わりです。最後の最後に地獄を見ましたが結果的には間に合ったのでまあ…二度とやりたくないですがね。
 過去2番目くらいにヤバかったです。3番目は東京終電チャレンジ、栄えある1位は飛行機欠航からの舞台遅刻です。1位はヤバいというか既にアウトでしたが。

 

総括

 今回は降ってわいた突発の機会のついでに色々と観光を敢行しましたが(天丼)限られた時間の中で色々見れたんじゃないかなーと。特に京都。詰め込み過ぎて危険でしたが。

 こんな時期に旅行する機会全然なかったけど、この時期は修学旅行生が無限におる。観光地にも無限におったし飛行機にもめっちゃ居た。秋口くらいの旅行は気を付けましょう。シャレにならんくらい人いる。

 京都はなんとなーく行きたいなってずっと思ってたのでなんか行く機会をもらってラッキーでした。ゆっくり観光する時間無かったのがやや残念だったけど主要所はあらかた回れたかなーって感じなのでしばらくはこれで満足できそうです。大阪は逆に全然見るもの無かったな…飯の町やろって感じでしたが、下調べの時間なかっただけでもう少し調べたら色々あったんかな。

 降って湧いた機会はさておき、これで本当に旅行行く機会がしばらく無さそうです。京都大阪行けたので次は四国九州行きたいなという気持ちはとてもある。春休みにお金に余裕があったら行きたいけど多分無理。頑張って生きます。

 

2023年10月31日

 

旅行Log 2023.09.15~2023.09.20

 

 

 1か月ぶりの旅行記録です。スパン短すぎるやろがい。

 前回のはこちら。

hrurukku.hatenablog.com

 舌の根も乾かぬうちにまた東京遠征してます。しかも更に日程が延びている。しわ寄せで圧倒的金欠ですなう。
 旅程の割今回はエンカメインだったのでそんなに書くことはないかもしれない。

 

1日目

 本日も飛行機で。窓が汚れなのか傷なのか分からんけど荒れまくってて残念じゃ。

 爆速でエンカ写真へ。載せられない写真しかないのでこの日の写真は以上です。
 ラスバレのレギオンメンバーとのエンカでしたが、北から南まで11人が集まった異常エンカでした。朝から何も食ってなかったせいで酒は爆速で回り飯は大して入りきらないのに次々と襲来する肉に苦しみながら騒いでました。腹の調子は整えておこうね。

 

2日目

 前日酒飲んで騒いで疲弊しまくった中、4時半くらいに無理やり起きて電車に揺られること3時間弱、やってきたのは栃木、日光。アホの旅程。

 東武日光駅から程なく歩いたところに日光駅。路線が違うのでしゃーないんだけどこんな近いなら一緒にしてええやん。

 日光来たので行くのは当然東照宮…なのですが、その前に別の所へ。やってきたのは霧降の滝。本当は華厳の滝行こうかなとも思ってたけど、この先にある霧降高原の写真みて良いな~って思ったのでそっちへ。
 高原行く途中でバスを降りて滝へ。山中で周りには全然建物も無く、ほぼ滝見るための場所。奥に見えるのはレストランとカフェでしたが朝早いので開いてない。

 やや整備された道を歩くこと10分弱で辿り着いた展望台からは、壮大な滝の風景が…とウキウキで行ったのですが、バカ遠かったわ。
 もっとこう、間近で見て水しぶきとか来るんかな~とか思ってたけどそんなことは全く無く、遠かった。とても。周りの樹が生い茂りまくってるので余計に見づらい。うーんこの。

 滝の現実に肩透かしを食らいながらバス停に戻ったけど、次のバスまで1時間あって虚無~ってなってた。暇すぎてもう一回展望台に戻って写真撮ってました。

 バス停から展望台と別方向にちょっと進むと、ジブリに出てきそうな不穏な道を発見。どうやらハイキングコース的なところらしい。行ったら帰ってこれなさそうなので流石に足を踏み入れませんでしたが、進んで行った先に別の滝もあったとか。

 時間潰せね~と思いながら歩いてたら、古民家食堂みたいなところが開いていたので、そこでかき氷を頂きました。暑かったので丁度いい。
 ここでも謳われてましたが、そういえば日光の天然氷って有名だな~とここで気づく。庶民の舌なので残念ながら違いが全然分かりませんでしたが美味しかったです。雰囲気大事。

 そんなこんなでようやくやってきたバスに乗って霧降高原へ。そびえ立つ階段実に1445段。嘘だよな…
 高原というものに縁が無かったのでどんな感じかなと思ってたらまさかこんな階段を上らされるとは。WinXPのあんな感じを想像してたけど修行だったわ。
 ただ、どうやらここは条件が良ければ雲海が見れるらしい。天気が芳しくない日だったけど逆にここでは丁度いい感じになるのでは?と期待しつつ登り始めました。

 3合目くらい

 8合目くらい

 頂上。全部真っ白じゃねーか!!一生霧が晴れることなく、なんなら濃くなってて、霧降高原の名に恥じない霧でした。ひどいや。

 登頂記念カキコ。きっと後ろには壮大な景色が見えてたはずなんですが…はい。

 もうちょっと進んだら山の頂上という所に来た。この霧を抜けた先に封印された伝説の竜がおってな…みたいな雰囲気。

 前日の疲れに今日も歩いて歩いて1445段の階段を登り、待ち受けているのは1445段の下り階段。下が見えねぇ。

 頑張って高原っぽい写真を撮ろうと努力はしました。霧…
 先月行った昭和記念公園もそうだったけど、自然系の観光地は時期と天気が大事だけど、それメインでの旅行じゃないからどうしようもないのが物悲しいわね。花の一つも大して咲いてないし天気も悪い。悲しいぜ。

 下っていって麓にあったレストランでカレーをいただく。ここはどうやらスキー場として運営してたこともあったらしく、スキー場のカレーみたいな感じで懐かしい気分になりました。遠い昔スキー場でカレー食った記憶がぼんやり蘇ってきた。

 再び1時間ほどバスまでの虚無タイムを過ごし、市外へ下山。駅に戻ってから再びバスに乗って東照宮方面へ。

 東照宮行く前にいちごのパフェを頂く。栃木なのでね。美味かったけど想像以上に腹に来たので夜飯が不安になった。

 そんなこんなでいよいよ東照宮へ。道のりに良い縁坂というものが。そんな縁は無い。

 二荒山神社。雨が降ってたので傘持ちながら写真を撮ることに。時間あんま無かったので外から写真撮るだけ。

 国宝らしい。入場料かかるらしいので外からだけ。

 参道。オーラを感じる気がする。

 五重塔。こういうの何処にでもあるけどなんか意味がある建築物なのだろうか。

 東照宮の入り口。阿吽像みたいなやつ。

 かの有名な見猿聞か猿言わ猿の三猿。しれーっとあるからスルーしそうになったわ。

 鳥居。こういう由緒あるデカ寺とか神社、どこが正式な入口でどこが本堂なのか全く分からん。俺がさっき通った門は何?

 再びの門。門をくぐって鳥居をくぐって再び門をくぐる。どこからが東照宮ですか?

 東照なんちゃらって書いてるので多分ここからが日光東照宮なのだろうか…

 眠猫。初めて聞いたけど有名なのだろうか。

 家康の墓らしい。徳川埋蔵金よこせ。

 おみくじがあったので引いた。末吉。びみょいな…
 2月に鶴岡八幡宮も行きましたが、そこでも末吉だったのでむしろ信頼感があるぜ。2月の記録はこちら。

旅行Log 2023.02.03~2023.02.05 - ルックの掃きだめ

 白い門。この奥が本堂で撮影不可だったけど見学は出来たのでおそらくこれがちゃんとした門なのだろう。門邪魔過ぎてその奥の本堂何も見えんが?

 壁面に見かけた謎の動物。幻獣ってやつ?

 ややバタバタしながら東照宮を離脱。当初は1時間くらいの予定だったけど予想以上に広かったり見るものがあったので+1時間したけどこれ以上居ると帰れなくなるのでいそいそと撤退。

 日光を抜けて辿り着いたのは宇都宮。元々宇都宮で餃子食いてぇよなぁ?ってなったので栃木観光を決めてました。飯だけだったので日中はずっと日光に居ましたが。
 と、ここで先ほど東照宮で+1時間したのが思いっきり仇となってしまって、マジでどこの餃子屋も入れんかった。普通に並びまくってるしなんなら打ち切られてるしで何のためにここまで来たんや?というきもち。旅程は余裕を持って組め。ほんまに。

 流石にここまで来て食わずに帰るのは嫌じゃ~~となったので、からがら餃子メインの居酒屋っぽい所へイン。酒が何故か2杯ありますが一人です。いつかまたリベンジしてぇなと思っているが流石にもう栃木に用事が無さすぎる。日光しかないやん。知らんけど。

 そんなところで2日目、栃木観光は終了。この後無事に駅に辿り着けずに1本電車逃したのは別の話。

 

3日目

 本日は昼前くらいから始動し、初日のエンカメンツの内遠方組で再びのエンカ。ここでようやくエンカっぽい写真に。店員さんがちょっと渋い顔をしてた気がしないでもないけど気にしない。

 天丼。立派な飯です。自費で食う飯としては食単価トップクラスのお値段でしたね…自費じゃなくなっちゃいましたが。すんまそん。とても美味しかったです。
 どうでもいい話ですが、多分次点で来る食単価トップクラスのやつがパフェとかになるんですが、まともな飯を食ってなさすぎるなこいつ。

 次の予定までやや時間があったので時間つぶしがてら音ゲーをする集団。

 迫害プロショ

 迫害魔方陣

 そして向かった先は有明アリーナ。Roselia単独ライブを見に来ました。嘘です。私は見に行った人を見送っただけでしたが沢山オタクが居ました。

 ライブに赴いた組と分かれ、もう一人とアキバをふらついて夜飯。夜飯…?
 先月食いに行ったパンケーキ屋再び。美味しかったです。

 その後ちょっとゲーセンで遊んで3日目も終わり。エンカメインだとこうして追随して書くものが無い。そういうもんだけどさ。

 

4日目

 本当はこの日はグンマー帝国の方に行こうと思ってたけど連日の疲れがヤバすぎたので都内滞在へ変更。異常オタクと共にチアバへ。
 チアバ普通に東京来る度に行ってるので慣れたもんよ。と言いたいが未だに綺麗に食えない。むず過ぎる。

 Assault Lily Lost Memoriesの残滓を求めて。

 池袋に来たのでBanG Dream It's MyGO!!!!!の聖地巡礼へ。
 「詩って伝わる気がするよね」って言ってたあなた今何やってるんです?

 迷子会議inサンシャインシティ

 迷うことを迷わない

 迷子でもいい。迷子でも進め。

 空が近かった。ついでに暑かった。

 燈の帰り道

 人間になりたい

 まだキラキラしてた時の祥子

 ちょろちょろ時間を潰してエンカ飲み。昨日とは別のメンツで限界飲み会でした。地獄過ぎて最高だった。限界飲みで4日目も終了。

 

5日目

 帰路に就く前のレギメンを連行して再びのパンケーキ。糖分しか勝たん。

 帰っていくのを見送った後単身武道館へ。9mm Parabellum Bulletのライブに参戦。人生初の武道館でした。物販列に並んでましたがバカ暑くてライブ前にぶっ倒れるところだったわ。

 物販消化した後小休止してから先に夜飯を。スフレオムライス。新鮮な感じでしたが美味しかったです。

 いざ武道館の地へ。2次先行で取ったけど普通に2階中列くらいの座席でガッカリしてましたが、遠くだからこそよく見えた最高の演出もあったので良し。

 安心と信頼の銅鑼。クソデカ会場をライブハウスにした9mmマジで最高だった。聞きたかった曲も結構回収できたし最高のライブだった。武道館でKeyword聞けたの激アツすぎてな。ライブでぶち上がったところで5日目も終了。

 

6日目

 いよいよ最終日。長かったようであっという間でしたが、帰りの飛行機の前に浅草へ。ワールドダイスターの聖地巡礼です。

 都立歌川高校。樹が元気過ぎて邪魔でしたが。

 浅草花劇場。マジでシリウス過ぎてビックリしたわ。めっちゃ見覚えある~~になってた。

 花劇場のお隣、花やしき。中には入りませんでしたが。

 商店街。以前浅草観光したときは浅草寺しか行かなかったけどこうして近く回るだけでもこんな感じの景色が沢山あってちゃんと下町感あるなぁって気持ちになりました。

 しりうす湯

 大切な話があるの

 お昼近かったり歩き疲れたのもあったので小休止がてらスカイツリーへ。今回もやってきたカービィカフェ。

 アレのピザ。カビカフェでフードメニュー食べるの実は初めてでした。美味しかったけど食いづらかったね…家とかだと気にしないけど公共の場で雑に食うのはいたたまれないので頑張りましたが。

 無敵キャンディーみたいなパフェ。ファミマコラボの無敵キャンディーみたいなロールケーキも食ってるので今の俺は無敵。

 ここなと静香がよく練習してた場所

 人の往来が特に多そうなところに主役を差し置いて鎮座するカトリナさん。ちゃんと主役を食ってやがる。

 ヒロインダイアリーシリーズ。静香
https://gs-ch.com/articles/contents/arwYx6Q7EBaUQjFbU22jSPLi

 ここな
https://gs-ch.com/articles/contents/arpeuDoRaLZoGHU9xyP8HmLb

 八恵

https://gs-ch.com/articles/contents/arUaUBShnawCxnsgfFCUxKr8

 どこにも彼女たちの姿はありませんでした。

 そんな感じで浅草を巡った後、飛行機で帰路へ。5泊6日過去最長の旅行が終了の時になりました。

 

総括

 今回の戦利品の画像はありません。何も買わなかったわけじゃないけど。

 15日のエンカと19日のライブが予定としてあったのでこんな長い日程になりましたが、毎日ちゃんと楽しかったです。脚壊れたけど。
 最初、東京ももう行きすぎて行く場所無いし暇しそうだな~とか思ってたけど終わってみれば全然そんなことも無かった。

 ライブももちろん死ぬほど良かったんだけど、エンカが貴重すぎてよかったね。長い人ではもう2年くらいの付き合いになる人も居たので(初対面の人も居たが)こうしてエンカする機会があったのは良かった。ただ私も然り、遠方の民が多いので今回みたいなのは本当に二度と無いかもしれんなぁとも思う。

 今回の遠征で7,8,9月と3か月連続で東京遠征を決め込んだアホでしたが、次はいつかな~。12月のアサルト舞台行きたすぎるけどお金がおっかね~状態なので困ってる。舞台遠征もそうだけど普通に観光として京都とか行きたいと思ってるので学生の内に行っておきたい…のだがお金が本当にない。無理です。

 次がどうなるかはさておき、やることも色々あるのでボチボチやっていきながら今は少しお休みの時期です。またいつか。

 

2023年10月3日

 

旅行Log 2023.08.18~2023.08.21

 

 久しぶりの旅行記録です。相変わらずオタク遠征のついでですがボチボチ普通の所も回ったんじゃないかな。

 前回は遠くまで足を延ばしたりしたけど今回は近場で済ませた感はあったね。まあ予定の兼ね合いもありウロウロしてましたね。

 これは前回の旅行Log。

hrurukku.hatenablog.com

1日目

 朝一の飛行機で東京へ。旅行当日に4時起きさせられるのちょっと辛かったよ。まあ大して影響は無かったので良かったです。

 羽田に付いてそのまま横浜へ。普段は東京方面向かうので珍しかったね。案の定電車でもたつきましたが…

 横浜マルイで行われてたアサルトリリィLastBulletの2.5周年POP UP STOREへ。開凸の形になって期せずしてガチオタクになってしまった。

 本間秋日… 通常の立ち絵資料が公開されないのはなんか理由があるのかねぇ。

 しぬかとおもいましたまる

 横浜ふらふらしてて見つけた屋台船。乗ってみたいなと思わなくもないけどぼっちで乗るのは多分絶対違うので一生乗ることはなさそう…

 横浜赤レンガ倉庫。前回横浜来た時は行く時間なかったので行きました。ほ~んって感じでしたがまあ赤レンガ倉庫はどこでも似たようなもんだなって感想だったり。いや函館と小樽しか言ったこと無いですが。

 横浜っぽい写真1

 ついさっきPOP UP STOREで買った佐々木藍ちゃんのアクスタと共に。水着の幼女のアクスタを掲げる変質者になってた数日間でした。

 赤レンガ倉庫まで来たしこのまま山下公園でも向かうか…と歩いていたらなんか謎の建造物。クソデカ船にも見えたりだけど何だろうと思ってついでに寄ることに。

 大桟橋というらしい。フェリー国際線の発着場だったりするらしい。結構雰囲気好み。綺麗でいい感じな木。

 横浜っぽい写真2

 突き抜けるほどクソブルー。クソ暑くなければいい雰囲気だった。あと夕焼けが映えそう。こっち側に陽が落ちるか知らんけど。

 横浜っぽい写真3

 山下公園です。前回来たときは夜だったけど元々陽の出てるうちに行きたかったので無事リベンジ。リベンジしましたが暑すぎて全力で山下公園を通過していった。

 ダンガム。無料乞食してきました。

 横浜汽車道桜木町方面でしたが、暑すぎたので流石に山下公園からバス使いました。いつか夕方に行きたい気持ちはさもありなんですが多分行く機会は無さそう。

 

 横浜を離脱し都内へ。切れかけのスマホの充電、無駄に重い荷物、迫る予定の時間、相変わらず慣れない複雑な電車を乗り越えて本日の目的地2へ。
 博多ほたる銀座店の桃のかき氷です。桃を丸々使った贅沢なかき氷でした。氷の中にも桃が入ってて満足感が高かったです。難点は外側に張り付けられてる桃がボロボロ落ちてくる所と周りが女性客かカップルしかおらん所です。美味いからまあいいか…の気持ちで乗り越えました。

 お次は神楽坂へ。かき氷食った後の予定は皆無だったのでどうしようかなと思いつつとりあえず向かいました。神楽坂と言えばこちら。

拡張少女系トライナリーの話 - ルックの掃きだめ (hatenablog.com)

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 トライナリー聖地巡礼でも、と思ってたのですが、突発過ぎて何も分からないまま行ったので神楽坂1.5往復しました。割とキツかったけど、良い雰囲気だったなーって思いました。なんか都会なんだけど町感があってあまり経験したことない雰囲気だったね。

 神楽坂の上の方にあった赤城神社。ついでにお参りしてきましたが、どこか現代チックでまた物珍しさ。

 ちなみに入り口はこんな感じ(写真は中から撮ったやつ)。鳥居の周りに木々が生い茂ってたので何が待ってるんだと思えば上が出てきたので余計にギャップにビビった。

 夜飯は神楽坂歩いてたら見つけた八起庵さんの親子丼。鶏肉メインのお店で、メニュー見たらコースとか書いててひょえ~ってなりましたが臆せず親子丼を注文。お値段は1500円とお気持ち高めでしたが美味しかったです。高級感を感じながら頂きました。

 神楽坂を離脱してなぜか新宿へ。義務都庁とかいう謎行為をするためだけに新宿へ向かう変なオタクになってましたが、旅行初日は都庁エンド。

 

2日目

 二日目は朝っぱらから電車に小一時間揺られて東京の西側へ。青梅駅。あおうめって読んでましたよ私は。

 こんな遠くに赴いて本日の目的地1はこちら、青梅鉄道公園。特に何かイベントがあったわけは無さそうでしたがそこそこ開園待ちの人が居てちょっと驚いた。9月からリニューアル工事が入るらしいと聞いてその前に行こうと思って予定に組み込みました。

 何を見に来たかと言うとこちら8620。私の人生初美少女ゲー、まいてつのヒロイン、ハチロクのモデル機体ですね。鉄道自体ほぼ初めて見た気がします。昔近くの大きな公園に鉄道っぽいのは置いてあったけど本物なのか分からない。

 機関室。まいてつのシーン背景でも描かれてましたが、現物は流石にもっと複雑で狭かったね。

 

 他にも汽車見たりしましたが、ほどほどにしてお次は昭和記念公園へ。珍しく聖地巡礼でも何でもない観光です。

 お花。国営公園という事もあり、クソデカ公園だったので自転車借りてチャリチャリしてましたが、死ぬほど暑いなかで漕ぐ自転車は最高に気持ちいい訳もなく超キツかったです。

 向日葵畑があるという事で、全然見つけられなかったけどそこそこ長い時間ふらふらしてようやく見つけたのがこれ。泣くぞ?

 とまあくたびれ向日葵もありましたが、時期によって見ごろの向日葵が違うみたいで、ちゃんと咲いてるのもありましたよ。

 向日葵畑は流石に初めてなのでどんな感じなのかな~とワクワクしてたのですが、思いの外小さかったね…
 この遠征の1週間くらい前にTwitterでフォロワーが身の丈位の向日葵畑に行ってたのを見てたので、そこまでと行かずとも期待してたのですがまあ… 上のくたびれ向日葵はこっちより大きそうなのであっちが見ごろだったらもうちょい良かったのかななんて思ったり。

 鉄道公園を目的地に添えて、その周辺に何かないかなって探してた時にこのアングルの写真見つけて綺麗だな~って思ったので予定に組み込みました。ここを探して園内1周したんですが、最後の最後まで見つけられなくてクソ暑い中延々とチャリ漕いでました。3本くらいお茶飲んだ。

 これは園内にあったレストランのピザ。まあこういう場所なのでモノは期待してないので特にいう事は無いのですが、外にはバーベキュースペースがあり、店内はキャンプ仕様の木目テーブルにキャンプ椅子、テントなどが用意されていて、いかにも過ぎる環境でぼっちの私は非常に肩身が狭かった。人がそんなにいなかったのが不幸中の幸い。

 しぬかとおもいましたまる

 お次は中野でやってたアイスクリーム万博。地獄の様な暑さの中、野外だし人は多すぎるし行列は長すぎるし列形成は死ぬほど下手くそだしで本当に死ぬかと思いましたね。

 後の予定も迫ってたのでこれだけ食ってさよなら。マジで1時間くらい外で並ばされて死ぬかと思ったね。当然室内に食えるスペースがあるわけもなく外でそのまま食ったんですが、1個目食ってる間に2個目が大変なことになりそうだったので爆速で2個食いました。桃は美味かった。ミルクは北海道の方が美味かった気がする。溶けてたからかもしれない。

 青梅、立川、中野と東側へ進んでいき、本日の最終目的地は大手町三井ホール。アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院 白きレジスタンス~真実の刃~を観劇しに来ました。色んな感想はこちら。
 去年延期して1年間待ちました。ルド女シリーズ再演から2年、遂に来た完結編をこの目で見届けるべく、遠征に来ました。ありがとうアサルトリリィ。

hrurukku.hatenablog.com

 1日目は中列ど真ん中でした。会場の都合で下の方がちょっと見づらかったけどすげーいい舞台でしたね…

 観劇後の感想戦。時間もちょっと遅かったり、大手町とかいうオフィス街なのでちょっと店探しに難航したけど閉店時間に追い出されるまでグダグダとオタクの戯言をぶつけ合ってました。酒と飯を流し込んで2日目もエンド。

 

3日目

 2日目も舞台マチネの観劇予定があったので、その前に新宿へ向かって御苑を拝みに。ルド女のリリィとしての誇りを胸に抱いて舞台観劇への気持ちを高めました。

 義務都庁2回目。昼飯食って大手町へと思ったのですが、行こうと思ってたところが休みだったりで余計な時間を食った結果適当に牛丼で済ませることになってしまった。あわただしや。

 雑に飯を済ませ、2度目のルド女観劇。なんと今回は上手最前を引いてしまい、業運を発揮。昨日見えなかった部分もばっちり見えたり目の前、上手側で超良いシーンをやったりして死んでた。

 観劇を終えて、興奮冷めやらぬままアキバのPOP UP SHOPへ。ドールに手は出して無いのでほぼ眺めるくらいでしたが。

 藍ちゃん…後ろになんかいるな?

 秋葉をふらついて神田明神へ。ラブライブの聖地らしい。未履修。

 ちょいちょい秋葉回って再び感想戦飲み。飲み放題は適当に飲めるので助かる。

 飲みに行った後なぜかパンケーキ屋へ。同行者が自分で行きたいと言いながら死にそうになりながら食っているのを横目で見てました。パンケーキはクソ美味かった。また行こうかな。夜のアキバでちょっとフラフラして3日目エンド。

4日目

 池袋のナムコでやってたカービィのイベントへ。朝一だったり平日だったりなのでそんなに混んでなかったですが、まあ男一人は居なかったね…いつもの。

 東京なんてそうそう行ける機会も無いのでこういうコラボ系は大体スルーしてたけど結構色々やってたんだね。

 池袋のアゾン。イケメン央ちゃん。

 東京来たときは大体来ているチアーズバーガーさん。相変わらずのボリューム感でおいしいね。回数を積んで段々と食うのが上手くなってきたかもしれない。

 帰る前に東京駅のカービィカフェプチへ。東京駅も激混みだしカビカフェも激混みでした。来るのは初めてでしたが凄い空間だった…ケーキのクオリティが高い。カビカフェ本店の方もだけどコラボカフェのクオリティとしては異常に高いよね。

 カビカフェのクソデカショッパーを抱えながら帰りは新幹線。時間かかるし暇だけど東京駅から行けるのはまあ便利だなぁって思いました。

 

総括

 今回の戦利品。ルド女舞台の観劇はもちろん死ぬほど良かったです。本当に行くことが出来て良かった。続編どこ?

 舞台以外の空き時間とかにちらほらと観光しましたが、クソ暑かったことを除けば割と楽しかったなとは思います。暑すぎたけど。

 今回はまあ前回程ではないけど結構歩いた気はします。旅行行く度に結構歩くことになるので足がボロボロになる。

 次回は9月にまた遠征の予定があります。このブログ書いてる2週間後にはまた東京に居ます。行きすぎでは?
 ただ本当にいよいよ行く場所が無くなってきたのでどこに行こうかな…ってずっと考えてます。9月遠征は結構丸一日空く日が多いので色んな所に足伸ばしたい気持ちはあるけど具体的にどこ行こうかな~ってなってます。連休丸かぶりなのでどこも混んでそうなので悩ましや。

 次回のことはさておき、今回の旅行Logはここまで。アサルトリリィに命を握られているので舞台が来ると高確率で遠征に行きますが、次の12月は行けるかなぁなんて。今回も色々な新しいものが見れて楽しかったですね。

 

2023年9月3日

 

 

舞台アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院 白きレジスタンス 真実の刃 感想

 舞台アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院シリーズ完結編、白きレジスタンス 真実の刃を観劇したので感想です。

 初日と二日目マチネに現地観劇、千秋楽を配信で観劇しました。ルド女シリーズは再演の祈りから入って、そこから2年の時を経てついに完結編ということで、頑張って現地行きました。
 昨年も行く予定は立ててましたが無事延期となってしまったので1年越しのリベンジでもありました。本当に見に行ってよかった素晴らしい作品でした。

 

全体の感想

 文句なしのアサルトリリィ舞台でしたね。関係性も非常に濃いものを投げてきて、リリィとしての成長物語でもあり、またアサルトリリィらしく闇が深い面も沢山見せてきて、とても2時間ちょっとの舞台とは思えない密度でした。

 関係性については後々沢山書きますが、圧倒的にいちかれんが強すぎましたね…これまでの3作で築いてきた沢山の関係性も大事にしつつ、新たな関係性も見せてきてくれて素晴らしかったです。

 成長としては、花蓮芽衣のレアスキル覚醒であったり、来夢が立ち上がるところや、渚やいちかが風音様への想いを乗り越えて行こうとしたり、聖恋が自分の過去に臨んで行ったり。リリィそれぞれに想いがあって、それぞれ戦いの中で苦しみもがきながらも自分の未来を掴み取る様が良かった。

 そしていつも以上に深い闇。前々からゲヘナの匂いを散々醸してましたが、更に色々な闇を増やして苦しい世界を見せてきた。他の舞台と比べて圧倒的に違うのは人vs人の構図だよね。本編でも御台場でもリリィ同士でチャームを向け合うことはあったけど、今回は特に異色だった。真壁先生がすっとナイフを取り出して切りつけるところが怖かったし、あの瞬間に舞台の雰囲気がガラッと変わってしまった。
 そして来夢の真実、小阪先生もとい天宮教授の登場でまた衝撃の事実が沢山湧いてきたね。来夢の体質についてはTFG,LMとかで触れられてたので知ってはいたけど、それだけでなくヒュージに意識を向けて操る力の片鱗を見せてきて、激動のラストシーンでした。

 最後は来夢が決意新たに前に進んでいく形でその先、TFG以降の時間軸へと進んでいくこととなりましたが、やっぱりルド女崩壊後の話が詳細には描かれていないので、ルド女メインの続編が欲しいな…

 

キャラ毎の感想

 各キャラがこれまでに積み上げてきたものを遺憾なく発揮していて、どのキャラも本当に魅力的で、新たな魅力も沢山見られてとても良かった。

 全キャラの感想を書きたいですが、例にもれず大変なことになるので一部抜粋の形で…

佐伯・ジュリア・花蓮

 今作の圧倒的主役。彼女の抱える苦悩や信念が非常に強く感じられて、辛かったし嬉しかった。
 これまでの作品ではどうしても覚醒していない組として裏方側というか、戦えない側に回ることが多くて。そんな中でも約束の行方ではいちか様に対して様々な想いを募らせていたり。
 そんな想いを今回様々な形でぶつけられた。リリィとして大成出来ない苦悩、周りに置いていかれる劣等感、認めてもらえない無力さをずっと抱えていて、でもどこかおどけてその気持ちを隠し続けてきた。

 花蓮の独白シーンで言ってた「今までの努力も後悔も、したくない嫉妬も作り笑いも涙も、全部信じて頑張ろうって」ってセリフがとても好き。
 花蓮が一人で抱えてきた苦悩が凄い詰まってて、その中でもリリィとして戦うことの意味、諦められない気持ちもあって、リリィとしても学生としても抱える悩みを等身大に表現されていた。

 花蓮がルド女の中で一番普通のリリィとして描かれてた気がして、そんな中で今回色々な苦悩やレジスタへの覚醒、いちか様への想いが書かれていたから凄いグッと来た。

 花蓮がいちかにシュベスターの契りをお願いしたシーン、花蓮としては凄い一世一代の宣言だったんだろうなぁって思ってた。アイアンサイドに入るのをお願いした時もそうだったけど、花蓮はそういった場面では頑張れるというか振り切れる面があるなぁって思った。

 あとはやっぱりいちか様とのオメダイ交換シーンだよね。駆けつけた時には風音様との戦闘を終えて、決意を新たにしている中で撃たれる衝撃のシーンを目の当たりにする所とか、見てるこっちも衝撃的だった。花蓮の気持ちとしてはやっぱりいちかを助けに行きたいって気持ちもそうだし、レジスタ覚醒できたことを報告したい気持ちもあっただろうけど、そんな中であの場面に直面するのは辛いわな…
 意趣返しの様にいちかに投げかけた「無理なんて言葉いちか様の口から聞きたくないです。信じれば勝てるんじゃないんですか?」って言葉がグサグサ刺さる。背中を押された言葉をまた背中を押してくれた人にかける構図がとても良かった。

 花蓮の弱さも強さも両方見えた舞台で、凄い今までと違って新たな面が沢山見れたリリィでした。

瀬戸・ベロニカ・いちか

 花蓮と並んで今回のキーパーソンリリィ。風音様を巡って様々な感情を抱えてたリリィ。

 今回風音様が舞台に初登場するにあたって、当然シュベスターのいちかがフィーチャーされると思ってたけど、まさかこんなにがっつりと重たい話が来るとは思ってなかった。
 風音様は祈りの未来様みたいな感じで登場するのかと思ってたら、まさか黒制服着て登場するとは思わなかったからビックリした。それに対していちかが自分で倒そうとすぐに出て行くのは強いなぁって。未来様に相対する幸恵の姿を見ていたから風音様の状態が理解できたんだと思うし、覚悟もあったんだと思う。

 それでもやっぱり愛した人と同じ姿かたちをした人を傷つける覚悟が中々出来なくで、苦しんだり、渚に助けてもらったりと辛い思いをしながら頑張ってる姿が秘密と被って辛かった。
 幸恵様は未来様のオメダイを大切に付け続けていたけど、いちか様は大切なオメダイを自ら外して自分の中で心を決めようとしたのは対比にもなってるようで良かった。そしてそのオメダイを見て風音様が意識を取り戻しかけることも未来様を彷彿とさせて良かった。

 ラスト、風音様と会話するシーンでは、ようやくちゃんと再開できた風音様と話すことが出来て、でもやっぱり別れる運命になって悲しむ姿を見せてしまったけど、その後に駆け寄ってきた花蓮に対しては気丈に振る舞う姿はお姉様であろうと振る舞っているのがいちかの凄い強い部分だなぁって。
 後輩たちの前では頼れる先輩で、仲間たちの前では精神的支柱の様に周りを鼓舞しながら戦っていたいちかが見せた弱さだった。辛い現実を目の当たりにしてもそれでも花蓮の前ではお姉様であろうとする姿が凄い良かった。

野坂・ジャグリーヌ・風音

 花蓮、いちかと来れば当然風音様。名前だけは前から出ていたけど舞台上には今回初登場。初登場だとは思えない位いろいろなものを残していった…

 当然初見だったので何もわからず挑みました。祈りの未来様みたいに回想でちょいちょい出てくるのかな~とか思ってたら急に黒制服着て出てきて声出そうになったよね。
 秘密を見たからあの衣装見ただけで状況が分かってしまうし、そこからすぐにいちかが立ち向かおうとしていくから一気に色々と来てヤバかった。

 最初のいちかとのオメダイ交換回想シーンで風音様が言った「お前の方がよく似合う」ってセリフがまさかあんなに尾を引いていくとはね…

 風音様すこすこポイントはグータッチなんですが、花蓮の後押しをするように「新しいシュベスター、じゃないのか?」って言って花蓮の胸叩くシーンでダダ泣きしてしまった。花蓮も風音もどっちもいちかのこと大切に思ってて、風音はやっぱりいちかとの付き合いが長い分いちかのこと良く知ってたし、最後まで守り抜くことが叶わなくなってしまったからこそ、花蓮に託すようにああいう言葉をかけたんだなぁってなって思うと本当にね…
 花蓮もずっと苦しんでてその中でもいちかに守られたからこそいちかと共に居たいって気持ちも、自責からいちかを少しでも守れるようになりたいって気持ちもあるからこそああやって苦しみを吐露してて、その真っすぐな気持ちが風音にも伝わったのかなぁと。いちかの為にひたむきに、必死に頑張ったからこそ風音も花蓮にいちかと共に居て欲しいって思えたのかなと思ってとてもグッとくる…

 ラスト、いちかと風音のシーンで、泣き崩れそうになるいちかの手を引いてグータッチして想いを託すシーンもまた良かったね…私の分まで戦ってくれって言ってそのままさよならを告げるの辛かったけど良いシーン過ぎる。
 風音様、狂化しているときは苦しんでたりしてたけど、普段の時は全然弱さを見せないしずっと強いお姉様の姿で居続けたの本当にカッコいいなぁって。後輩たちの背中を押して最期までお姉様として生き抜いていったの素晴らしいリリィだよ…

一之宮・ミカエラ・日葵

 イルマを経て日葵隊長の女になってしまった。日葵の抱えてきた想いや願いがすごい分かってしまったので、真実の刃でどうなるのか楽しみだったけど、これまでのルド女とやっぱり見方が圧倒的に変わった気がするね…

 最初から人数の足りないテンプルレギオンでの出撃になって、アイアンサイドに助けを求めるのも苦渋の決断で、自分たちで何とかしたいけどどうにもできない無力感から珍しく苛立ちを見せてしまった日葵が最初から辛い。

 度重なるケイブ、ヒュージの襲撃に混乱を極めた状況の中で日葵としても思うところがあって、”テンプルレギオンの隊長”から”ルド女のリリィの一人”として戦う決意をするまでに至った。日葵としてはやっぱりテンプルレギオンの、ルド女のガーデン全体を背負う隊長としての立場を大事にしてたし、誇りにも感じてただろうから日葵としても大きな決断だったかなと思う。
 混戦の中でテンプルレギオンもアイアンサイドもぐちゃぐちゃになってしまった中で、アイアンサイドのメンバーを預かって、一人のリリィとして世界を守ろうという決断に至ったのはカッコいいなって。そこから少し後のシーンで言った「私立ルドビコ女学院、出撃!」ってセリフが、正にテンプルレギオンもアイアンサイドも無い、皆ルド女のリリィとして戦っているってことを示してるし、その中でテンプルレギオンだけじゃない、本当にルドビコ女学院全体を背負って率いていく”隊長”としての日葵が見られて凄い好きなセリフです。

 問題のラストシーン、日葵と幸恵が二人きりで話すシーンですが、幸恵の「テンプルレギオンはあなたに守り続けて欲しい」、日葵の「アイアンサイドに負けないレギオンにするわ」ってセリフの掛け合いが、きっと感動的な良いシーンなんだろうけど、日葵が背負ってきたもの、抱えている想いを知ってしまっているからこのシーンでキッパリと幸恵との道が完全に違えてしまったような気がしてすっごく辛いんですよね…
 それぞれがそれぞれのレギオンの隊長としてレギオンを、ガーデンを、世界を守っていこうって言う決意表明の場面で、それは決意を伝えあうと同時に、それぞれ別の場所に行くけど同じ志を持って進んで行こう。って言っているように感じてとても辛いです。

 その後日葵が「私の理想、自由で華麗な戦いをし続けなさい」って言ってすれ違いざまに一瞬止まって幸恵の肩叩いて去っていくシーン、もっと辛い。
 私事の話ですが、2回目の現地観劇の時が上手最前だったんですが、当該シーンにおいては日葵様は下手側にいて上手側の幸恵様と向き合う形になるんですよね。当然幸恵様の横を通って去っていくシーンは私から見たらこちら側に向かってくる形になるんですが、表情がね、見えるんですよ…
 配信だと肩叩いて去っていく瞬間の日葵様の表情ちょっと見えないんですが、現地ではバッチリと見えてしまって、その時の表情が凄い優しい顔してて、でもその裏に悲しさが滲んでて、流石に泣いてしまった。1回目の観劇でもこのシーンで感極まってたんですが、2回目でこんな見え方をしてしまったものだからあの瞬間が目に焼き付いて離れないのだ…

 日葵は元々自分の理想、自由で華麗な戦いをしたくてイルマの皆と対立して道を違えてしまって、戦友の勧めもあり、かつて日葵に自由で華麗な戦いを見せてくれた幸恵とまた一緒に戦いたいと望んでルド女に来て、最初は上手くいかない部分もあったけど少しずつ努力してようやく…って時に幸恵と道を違えることになってしまって。
 なまじ日葵は聡明だし真面目だから、幸恵が抱えてる苦しみも、アイアンサイドとして戦うことの理由も分かるしそれを最大限尊重したいって想いは当然持ってて、それは自分の抱えている想いよりも優先してしまって。たまにはワガママになってもいいんやで…自分の想いも大事にしてくれ…日葵…
 幸恵と決定的に道を違えてしまう事は絶対に日葵にとっても辛いし、苦しいし、背を押してくれたかつての仲間たちに向けても申し訳が無いけど、それでも日葵はまた新たな道で自分の理想を追い求め続けようとまた前に進んでいくその姿が本当に好きですね…

 刃後の日葵様の動向がどうなってるのかが非常に気になるので早く続編をくれ。それとイルマ舞台に出てくれ。テンプルレギオンが機能しなくてルド女は崩壊して幸恵と道を違えてしまったこの状態でイルマに行け。羽来ちゃんと出会え。わくひまを見せてくれ。

立花・テレジア・渚

 渚様、圧倒的いい女なんだけど、今回はまた色々と話が変わってしまうことが色々とあって色々な気持ちがありますね

 まずは風音様周りの話。今まではそんな話は全然してこなかったけど今回ようやく渚の行動の根っこが分かってしまった。風音様に想いを寄せていた事、そして選ばれなかった事。その悔しさが渚の原動力になってるんだなあと分かり、解像度が上昇してしまった。
 周りをしっかりと見れて、仲間想いで、後輩にも手を差し伸べて。そんな渚様が今回見せた少し弱い部分がまた渚の良さを引き立ててる。狂化した風音様に立ち向かういちかを見て、自分も加勢しに行って。そこには当然自分も風音様へ想いを向けていたからという理由もあるだろうけど、それと同時にいちかの弱さを知っているからそんないちかを助けてあげたいって気持ちもきっと有ったのかなって思う。
 風音様の最期、風音様にいちかにもう一度オメダイをかけてあげてって言うシーン、渚自身もきっとというか絶対風音様に言いたいこと沢山あっただろうに、そこから身を引いていちかの為、風音様の為に機会と時間を譲ってしまうところが切ないよね…

 そしてモニカと契るシーン。クララと一緒に居られない自分に劣等感や悔しさを感じているモニカを過去の自分と重ねて、そんなモニカに手を差し伸べて、欲しい言葉をかけてあげられる渚様は本当に優しさが天元突破してる。
 モニカが渚様にオメダイかけてあげた後、モニカの手を引き寄せて自分の首に回すシーンが凄いグッと来たんですが、すんごい優しい顔するんですよね…

 それはそれとして、最初シュベスターのになりましょうってモニカに迫って、モニカが戸惑ってしまった時に断られたと勘違いして「嫌なら、いいわ」って言ってすんごい悲しそうな顔するんですよね…
 普段から明るくて距離が近いけど、こういうふとした瞬間に見せる顔に凄い本心が見え隠れするなぁって思うんですが、やっぱり”選ばれなかった”過去がまだ心に引っ掛かりを残しているのかなって思うと苦しくなりますね…

宝城・モニカ・朝妃

 今回は以前よりかは出番は少なめでしたが、シーンの濃度が濃かったですね…

 安定のクラモニ、秘密・約束の行方を経てクララとまた少しずつだけど一緒に戦うことが出来た中で、クララは萌に付きっ切りで訓練したり一緒に戦うようになってしまって、クララの隣はもう自分じゃないんだって思ってしまう。モニカは普段は強気だけどそれはきっと虚勢交じりで弱い自分を隠したくて。だから人並以上に傷つきやすいし、考え込んでしまう。でもそんな弱さを他人には決して見せたく無い。
 そんな風にして一人で抱え込んで苦しんでる中で手を差し伸べて引っ張ってくれた渚様の存在はやっぱりモニカにとっても大きいよね。

 クララの隣で戦えないことに苦しんで悩んでるモニカに、「違う道を違う人と歩んでみなさい。いつかきっと同じ道に繋がるわ」「貴方のことを一番に思ってるシュベスターが居る」って渚が声をかけてくれて、それはモニカにとっても凄い助けになったと思うし、自分を見て想って支えてくれる大切な人がちゃんといるっていう事は救いにもなったと思う。
 もちろんクララだってモニカのこと大切に想ってるとは思うけど、どっちも不器用だから本音でちゃんと語れない節はあるだろうし、それでモニカはきっと心の奥底では分かってるけどつい考え込んで不安になって自分はもう要らないって思ってしまうんだよね。だからこそちゃんと言葉にして、形にして救いの手を差し伸べてくれた渚様は本当にモニカにとって良いお姉様だったと思う。

 その後のシーンで、レアスキルに覚醒も出来ずに悩んでる花蓮に対して、最初はやっぱりついキツイ言葉をかけてしまうけど、その後ちゃんと「あと一年死ぬ気で頑張んなさいよ」って後押しする言葉をかけられるようになったのは渚様の影響も大きかったんじゃないかなぁって思う。自分の弱さも未熟さも分かって認めて受け入れてくれる人が居るって分かれたから、自分自身も少し素直になれたのかなって。
 あとはレアスキル発動シーンだよね。受け継がれる指パッチン。最高過ぎた。

黒木・フランシスカ・百合亜

 どんどんと聖恋が大好きになっていく百合亜様の図。

 約束の行方で聖恋の為に生き抜くことを決意して、そして今回聖恋を死ぬ気で守り抜いた。とても良いシュベスター関係ですね…
 どこか掴めないところのある人だけど、ちゃんと聖恋や仲間のことを大切に想ってて、ちゃんと行動にして示していく姿がとてもカッコいいんですよね百合亜様。

 死ぬ気で戦って、誓いを守ろうとがむしゃらに戦う聖恋を守ろうとまた百合亜様も立ち上がってそれに応えるようにして一緒に戦って、その想いごと守り抜こうと死ぬ気で動いた。「私のシュベスターよ、絶対に死なせない」この言葉一つに百合亜様の聖恋に対する想いが凄い籠ってて、これは普段あまり言葉にしない百合亜様だからこそより重みがあるなぁって思った。

 あと、ノインのレアスキル発動時の「私は生きる。同志の想いを胸に。大切なものを守るために」ってセリフが百合亜様欲張りセットで素晴らしいね。
 約束の行方での「私は死なない、死ねない」からの「私は死なない、生きるわ」ってセリフの変遷がとっても好きなんですが、ちゃ~んと拾ってくれてとても助かる。聖恋と出会って得た一番大きな影響だと思ってるので、この”生きる”ってセリフは凄い重たいなぁって思えます。
 そして同志の想いを胸に。リリコレでしっかりと明文化されましたが、同志未来との誓い、未来の想いを引き継いで戦い続けてきた百合亜様の姿がとてもカッコいい。未来の望んだ自由で平和な世界、そして守りたい大切なものたち。そんな未来の想いを胸にこうして戦い続けている。このセリフの後に聖恋と一緒に戦うシーンが来るのエモエモのエモ。まさかWhole Orderが使われるとは思わなかった。カッコよすぎたな…

 

総括

 シュベスターの祈り再演から2年ちょいで辿り着いた完結編、真実の刃。再演から追い始めた身ですが、この2年間の集大成をこうして見届けることが出来て本当に良かったです。
 完結編という事で、約束の行方で残された来夢の謎、聖恋の謎、アイアンサイドの行方など色々と気になる部分が多かった中でどうやって話が進んでいくのかなって思ってましたが、想像の10倍くらい内容が濃くて、重くて凄かった。

 前半はまあ重いシーンと面白いシーンが交互にどんどんやってくるので情緒が迷子になってましたが、後半は一気に畳みかけるように色んな事実が明らかになったり衝撃的な展開が押し寄せてきて死ぬかと思った。

 幸恵来夢やアイアンサイドはTFG,LM,ラスバレでそれとなく真実の刃の先の話が描かれてたりしますが、テンプルレギオンメンバーに関しては全く分からないので、本当にルド女続編を作って欲しい気持ちでいっぱいです。ただ舞台新章とかでも幸恵来夢聖恋が出ることが決まってるので中々ルド女単体での続編はしばらく難しいのかなぁと思わなくも無いですが、何かしらの形でいろんなルド女リリィのこの先が見たいなぁって思ってます。ラスバレに日葵様実装はよ。

 今回こうして完結編として一区切りついてしまったけど、またルド女の世界が沢山見られることを首を長くして待っています。2年間本当にありがとう、そしてお疲れさまでした。舞台アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院シリーズ、最高の作品でした。

 

2023年8月29日

白昼夢の青写真 感想

 白昼夢の青写真(PC版、Switch版)の感想です。ついでに朗読劇の感想も。

 余談ですが、こいつの感想を投げたくてブログを始めた節はあるけど2周目してから書くか…とか思ってたら随分と経ってしまいましたね。初プレイは1年弱前でした。Switch版が出るよ~ってことで、前々から気になってたけど手を出せていなかったPC版を買いました。
 Switch版でコレクターズボックス出ると聞いて、まあPC版プレイして良かったらそっちも買うかくらいの気持ちでしたが、完走したその勢いのままコレクターズボックス予約してましたね。

 

あらすじ

CASE1

 2016年、夢見市。
 主人公の有島芳、45歳は非常勤講師として学園で授業をしている。退屈でつまらない繰り返しの日々を坦々と続ける中、大学時代の恩師の訃報を聴く。

 恩師の告別式の場で有島は学園の生徒である波多野凛を見つける。彼女は、有島が大学時代に出会い、大人気作家となった波多野秋房の娘だった。

 小説家を目指し、秋房との差を見せつけられ筆を折った有島は、凛との出会いにより、また筆を執り、惹かれていく。

CASE2

 1595年、イギリス・テンブリッジ

 主人公のウィリアム・シェイクスピアは盲目の父を支えながら酒場を経営している傍ら、劇作家として脚本を売って生活している。

 ある時、ウィルは脚本を渡すため貴族の家に赴く。広大な敷地に大きな屋敷、放し飼いにされている鹿。自身の生活との差に絶望し、生活苦から抜け出そうと、鹿を盗もうと画策するも捉えられる。

 捕まった先でウィルは、オリヴィア・ベリーに身請けされる。オリヴィアは舞台役者であり、ウィルを殺さない代わりに自身の一座で脚本を書くことを要求した。

 生活苦、宗教弾圧、身分制度の差、女の立てない舞台。様々な障壁を抱えながらウィルはオリヴィアの座付き作家として、また役者として物語を紡ぎ始める。

CASE3

 2061年、鳴山市。

 主人公の飴井カンナは、カメラマンだった今は亡き母を追うように、カメラを携えて写真を撮っていた。母が求めた彗星の写真を撮ろうと、日々写真を撮り続けた。

 学校に行かずカメラに明け暮れる日々を送っていると、学校の教育実習生だという桃ノ内すももが現れる。学校に来て欲しいという彼女の誘いには耳を傾けないカンナだったが、写真を撮りに行ったときに、カンナの下に訪れた時と全く違う風体のすももに出会う。

 カンナの撮る写真に惹かれたすももは、カンナの夢を応援しようと、カンナを手伝うことになった。母の持っていた壊れた車を修理しに来た梓姫も一緒に、カンナは間近に迫った彗星の写真を撮るための一夏を過ごし始める。

CASE0

 主人公の海斗は、目が覚めると真っ白な部屋に居た。その部屋には出入口が一つ、ベッドが二つ、鏡付きの洗面台が一つ置いてあるだけの真っ白な部屋。そして、もう一つのベッドで眠る少女、世凪が居た。

 彼女はどこか虚ろな目で、会話もままならない。長い白髪に赤い眸を持つ、触れたら壊れてしまいそうな少女だった。

 知らない部屋、知らない少女、抜け落ちている自分の記憶に混乱していると、扉が開き、誰かが入ってくる。入ってきたのは、自らを出雲と名乗る少女型のヒューマノイド。彼女は混乱している海斗に対して、状況を簡単に説明した。

 彼女が言うには、海斗は実験の渦中にいる。夢の内容を記録すること、そしてその果てで世凪を救うことがこの実験の目的だと言う。

 3つの夢、世凪という少女が何者なのか、そしてこの実験は誰が行っているのか。不可解な謎を抱えながら、出雲の夢を見続ければ実験は終わる、という言葉を信じ、海斗は再び眠りにつく。

 

登場人物

CASE1 波多野凛

 学園に通う学生。
 大人気作家の波多野秋房を父に持つが、父は亡くなっており、現在一人暮らし。

 常に一人で本を読んでおり、学園内でも他人との交流は殆ど無いが、波多野秋房の娘ということもありどこか浮いた存在となっている。

 負けず嫌いで意地っ張り。

CASE2 オリヴィア・ベリー

 テンブリッジに住む貴族。ハロルド・スペンサーと共に暮らしている。

 スペンサーに資金援助を受けながら、グローヴ座で劇団の座長を務めている。
 同時に女優として舞台に立ってもいるが、舞台に女が立つことは禁じられている為、男装して役者をしている。

 プライドが高く、強気。

CASE3 桃ノ内すもも

 教育実習中の学生。
 教育実習中はウィッグを被り真面目な雰囲気になるよう変装しているが、普段はオシャレ好きでお気楽な性格。

 過去は夜職をやっていたこともあり、男関係も多々あった。しかし、謂れのない言葉を言われ、そんな奴らを見返してやろうと教職を取るため教育実習を行っている。

 自由奔放で明るく元気。

CASE0 世凪

 謎の少女。

 言葉は覚束なく、意思疎通が出来ているのかが分からない。
 長い白髪に赤い眸。夢に出てきた3人にどこか似ている。

感想・総評(ネタバレなし)

 とにかく凄い。シナリオの完成度があまりにも高かったです。

 CASE1~3の舞台設定はLaplacianの過去作に則ったものだったので(既作3作プレイ済)割とメタ的というか本筋と関係ない遊び心的な部分が強いのかなと思ってたけど、そんなこと感じさせない位にはそれぞれがちゃんと話として面白くて、しっかりと完結していた。(もちろんファンサービス的な意味合いの軽い演出は色々とあったが、本筋を邪魔しないものだった)

 CASE1~3を見ていく中で少しずつCASE0のシーンが挟まれ、徐々に徐々に全体の構造であったり、何らかの共通点が見えてきたりとしてきた。

 ゲームとしての構成で言うと、CASE1~3の話は細切れぎみというか要所要所でCASE0の話が挿入されたり、各CASEが終わらないまま別のCASEに行く、といったものになってて、そうなると少し読みづらいかな?と思ったけど、実際そんなことは殆ど無かった。CASE1~3はどれも舞台も登場人物もストーリーも全然違うお話なので、分割されまくっててもそんなに混乱することなくCASE移行できた記憶。もちろん人によっては分かりづらくなったり、プレイ自体に時間空け過ぎちゃうと余計に分かりづらくなるかもしれないけど。

 そしてCASE0。ここまで紡がれてきたCASE1~3の話から最後に進むCASEになるが、ここが本当に凄かった。
 道中で少しずつ提示されてきた世凪や海斗の話、研究の目的などの回収はもちろん、ここまでに見てきた3つの話に関する様々なことも色々な方向から回収してきて、そこに気づく度にどんどんと面白くなっていった。

 全体の構成、内容、伏線の張り方どれをとってもあまりにも上手すぎて、ひっくり返りましたね…
 全然内容の違う各CASEの内容すべてが意味のあるものとしてCASE0に繋がっていく話の展開に驚かされっぱなしでした。

 

 ストーリーと同時に凄い惹かれたのは音楽。劇判ももちろん良いのですが、なんといってもボーカル曲が凄い。各CASEにOP,EDが用意されていて、OPには映像付きの豪華仕様。公式様が楽曲、BGM全公開しているという謎状態なのでまずは曲だけでも。

youtu.be

 どれもいい曲ですが、一番好きなのはCASE0のOP「Into Gray」

youtu.be

 音楽としても凄い良い曲なんですが、歌詞が本当に色々と含まれていたり、OP映像の方も良くて、完走した後に見るとまた違った感じ方が出来て辛くなります。

 ちなみに、CASE1~3のEDは、それぞれ舞台設定の元になったLaplacian過去作の楽曲のリアレンジVerです。

 

 各CASEの内容も、全体の内容も非常に面白かったです。構成上いろいろな話が移り変わるので、中だるみだったり飽きが来ないままスッと走り抜けられたので読みやすかった。でも描写がしっかりとしてたので没入してしっかりと楽しむことも出来て本当に良い作品でした。

 PC版とSwitch版両方やりましたが、Switch版は結構CGが追加されていたり、シナリオの加筆修正やおまけの追加など様々あって2周目でも面白かった。
 もちろん、全てを知った上で改めて最初から見ると様々な発見もあるので、普通に2周推奨ですね。

 一体何を食べたらこんな話が思いつくのか不思議なくらい綿密に作りこまれた凄い作品でした。

 

感想・総評(ネタバレあり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本当に恐ろしい作品でした。伏線回収の仕方が意味わからん位凄くて、その上で各CASE単体でも十二分に面白くて、CASE0の怒涛の展開に辛くなってました。
 個人的な好みとしてはCASE0>2>1≧3かなぁ。CASE1~3は単体で見た時の総評。CASE0と絡めるとCASE1がめっちゃ化けちゃうので…

 以下各CASE感想。単体感想もCASE0考慮した感想も混ぜてます。

 

・CASE1

 あまりにも深くて暗い人間の話。正直気が滅入る位には重くてキツイので二周目読むのはちょっと大変だった()
 傲慢で独りよがりで妄想が激しくて自棄的な有島の姿が終始ヤバかったね。人間的な意味で。自身に対して諦めと達観をしている、と自分の中で思ってるのだろうけど、その実夢は捨てきれてないし瓦解しかけた夫婦関係に対してもどこか希望ではないが、崩れないでギリギリ保っている状態に対して何らかのプラス方面の感情が深層にあったように感じる。表層意識の上では日々繰り返すつまらない人生を惰性で続けている、と言っていたが、心の奥底ではその現状を認められていないし、まだ自分は何かを為せると微かにでも思っていた気がする。その結果が秋房への陶酔と同一化に繋がったのかなと。
 雲の上の存在であった秋房の日記を読んで、こいつは自分と一緒だ、だからこいつの言葉は俺の言葉であり、こいつの考えは俺だけが共感してやれる。あまりにも傲慢で自意識過剰で、それ故すごく人間らしいなって思いました。

 凛も大概ヤベーやつでしたが、ある種年相応な感じはあったかもしれない。嫉妬っぽくて負けず嫌いで、どこか思い切りがいい感じは相応の少女らしさを感じた。年齢公開されてないけど。
 CASE0でも触れられてたけど、一番世凪に近いのが凛で、世凪が自分と向き合うために書いたものだから、CASE0との繋がりが一番強くてその分怖い話だった。

 CASE0を進めていくにつれて(割と序盤で判明するが)CASE1~3が世凪の作り出した話であることが分かって、その上で世凪自身の考えとかがいろいろな形で各CASEに反映されていることが判明していったけど、CASE1の内容の回収が一番ゾクッとしたね。
 CASE1の代表的(と勝手に思ってる)「先生、助けて」のシーンのCGがCASE0の重大な転換点でぶち込まれたときは流石にヤバすぎないか?と思いましたね。
 そこから更に、世凪の母親の似顔絵が現れるわけですが、これもまた衝撃的というか、インパクトが強かったね。

 他に比べてCASE1の登場人物の投影は割と分かりやすいと思ってて、その中で世凪の母親にあたる立ち位置の祥子がどう描かれていたか、凛に対してどういう感情を向けられていたのかは一目瞭然よね。
 強い敵対感情と嫌悪感を向けていて、ついでに言えば役割的には有島を捨てて別の男の下に行ったっていう部分も寄せてきてる。ストーリーとして有島にも非があるように見せたのは世凪自身が母親のことを深くは知らないからなのだろうか。

 CASE1単体としては、主人公の有島の感情が色濃く滲み出てたかなーって思うんだけど、CASE0を見た後だと、有島の強い感情に対して添えられた凛の感情が色々と出ていて、読み解いていくにつれて世凪という少女の抱えている思いや痛みが節々に置かれてた。二周目やった時には特に強く感じたかなぁ。

 

・CASE2

 単体のストーリーとしてはぶっちぎりで面白かったと思う。ベターなストーリーといえばそうではあるんだけど、史実物としての完成度も高くてすごい良くできてると感じた。
 CASE2に限らず他CASEもだけど、ハッピーエンドで終わらないってのがこのCASEでは特に効いてた。CASE1感想のとこでも書きましたが、初見の時はCASE2を最初にやったんですが、話読んでて、面白いのはもちろんだけど、ありがちなサクセスストーリーというか、生活に苦しんでる青年が偶然の出会いをきっかけとして自身の才能を見つけて仲間たちと協力して成功して…みたいな展開だと考えてたけど、そうはいかなかった。

 最後の別れを除けば割とハッピーエンドルートっぽい流れだったけど、宮廷演目を成功させても別れの運命は覆らず、最終的に道を分かつことになったのはちょっとびっくりしたよね。エリザベス女王が、感動した!スペンサーは何とかしとくから女優として生きていけ!みたいなことでも言うんかなとかちょっと思ってたけどそんな浅くなかったです。別れの運命は変わらなかったからこそ、最後のロミジュリがより映えるというか、ウィルとオリヴィア、劇団の皆でつかみ取ったチャンスみたいな感じが強まったなぁと。

 CASE0を踏まえた立ち位置で言えば、オリヴィアは世凪の考える”強い女性”像で、そこがちゃんと出てたなぁと。凛はもちろん、すももも世凪の面影を強く残してるけど、それに対してオリヴィアは割とかけ離れている感じで。読み進めていく上で、もちろんヒロイン3人の見た目の類似性についてはチマチマ言及されてた分、オリヴィアには多少の異質さは感じてたけど、CASE0で説明聞いて結構納得した。

 小説としてのCASE2を見ると、(他にも書いてるだろうが)最初に書いたCASE3、最後に書いたCASE1とあって、世凪の執筆活動的にはちょうど真ん中位に書かれたもので、そこで史実であったり自身の体験と近いものとして作家の話を書いてるのは、すごいそれっぽいというか、小説家が通ってそうなルート。小説家じゃないから知らないが。
 自身の小さな夢や望みを書いたCASE3、自身の体験を基にしつつ史実として一般化もしながら書いたCASE2、自身の心情により深い部分で向き合って書いたCASE1。世凪の精神年齢に沿って各CASEの根っこの変遷が見えてきて、ちゃんと”世凪が作った物語”っていうのを大事にしている感じがあって良い。

 

 ・CASE3

 こっちはCASE2以上に直球というか、恋愛ものらしいストーリーだった。ボーイミーツガールの典型例みたいな。

 夏、不登校児と先生、数十年に一度のイベント、亡き母の想い、愉快な仲間…要素だけ見ればなんとなく見覚えの有りそうな話だけど、ここで効いてくるのが世界観よね。
 未来ラジオと人工鳩はプレイ済みだったので、世界観がスッと入ってきたのもあるけど、すごいあの世界らしさを感じた。どこか不便で、なんとなく原始的で、人工鳩に支配された鬱屈した世界と垣間見える自然風景。すごいエモい雰囲気を感じてましたね。他CASEに比べても終始平和なので穏やかな気持ちで読んでられた。

 CASE0と併せて見ると、幼少の世凪が考えた”桃ノ内すもも”とかいうトンチキネーミングに、恋をしたいっていう小さな願望、海斗(カンナ)に対するお姉さんらしく振舞いたい気持ちと、海斗(カンナ)のしている努力や持っているモノに感じている憧れや羨望のような感情がストレートに表現されてて、こういった背景も含めて甘酸っぱい恋愛小説みたいになってて二度おいしいですね。

 

・CASE0

 まずは幼少期の出会いから。所謂幼馴染枠的なものだと思うんだけど、こう出会いからしっかりと描いてる作品って意外と少ない気がしている。
 CASE1~3もだけど、CASE0でも伏線の張り方というか世界観の見せ方が凄い綺麗だなって感じてます。海斗と母親、世凪との出会い、新たな興味への道や色々な発見、世界情勢、社会制度、現実の不条理さ、大切な人との別れ。余すところなく世凪と海斗の出会いを書いていくのと同時に、全く蛇足にならない形で世界観の説明やこの先への伏線を張っていて、ストーリーの組み立ての上手さが異常すぎる。

 学校で遊馬先生が話してたパラグルコースの話、もちろんフィクションなんだけど、読んでるこっちとしても普通に面白い話だったので私も遊馬先生の講義が楽しみでしたね。フィクションだしフェイクなのだが。ここで実に楽しくこの話を読んでしまったがために、完全にパラグルコースの話は信じ切ってしまったね…
 最初海斗と世凪が日を浴びても何ともならなかったのに対して、この二人だけ特異体質でしたみたいなオチが用意されているのか?と邪推してしまったが全然そんなことなかったね。世凪は特異体質ではあるのだがまあ。

 

 幼少期編はまあシャチの話とか母親との別れもあったけど、まだまだ序の口で、ここから更にエグイ展開が待ってるとはね…
 幼少期編でも少し見え隠れしてたけど、青年期に入ると、世凪の感じが少し変で、海斗との考えのすれ違いを匂わせてて、おうおう不穏だなと思っていましたが、サクッと爆発しましたね。海斗がキレる気持ちも分からんでもないけど、海斗くんやもう少し落ち着きたまえ。

 この衝突から一気に色んな謎が回収されていったけど、やっぱりCASE1の回収が凄かったね。ちょいちょいCASE2,3の繋がりが判明してたけど、世凪の家での世凪の告白のシーンからの流れは見事すぎる。ここで明確に各CASEの意味を理解して項垂れてた記憶。
 この作品の凄いところは、こういう回収をこちら側に委ねてるところなんだよね。CGとかはインパクトあるからわかりやすいけど、それでもあくまでCASE0のワンシーンとしてであって、別に各CASEとの繋がりを明示しているわけじゃない。だからこそ自分で理解へとたどり着けるし、その分体験としてはより深いものになってて、理解した瞬間のドキドキ感がより高まった。

 Switch版の特典で付いてきた冊子にもちょっと書かれてたけど、限りあるリソースの中でキャラとかCGをめっちゃ上手く使っててすごいなーって感じた。一枚絵とか立ち絵で魅せるのってやっぱり小説にもアニメにも出来ないビジュアルノベルならではの手法だから、そこを最大限に活かしてくるの本当にヤバい。
 1枚絵はそれ一つでそのシーンの情景を全て伝えるものだからこそ、一目見た時の情報量は多いし、直感的にもわかりやすい。その特徴を活かして構図やビジュアルに明確な意図を持たせてくるのは中々やろうと思っても難しい芸当だと思うので、それを上手く使いこなしてて凄いなって。
 後述ですが、朗読劇でも同じように一枚絵を上手く使ってて、”体験”というものをより強く感じた。

 世凪と海斗の問題が解消され、研究にも精を出して…で平穏無事に進む訳もなく、研究の進行に伴ってぶつかる壁、世凪の負担の増大、世凪の告げた弱音。より強く感情が現れ始めて、どんどんと辛くなってきた。
 ところで、Into Grayの「あなたの涙の理由を知っていたはずなのに」って、世凪が海斗に弱音を吐くシーンだと思ってたんですけど、これだと海斗視点になっちゃうんだよな。Into Grayは終始世凪視点の曲なので、このフレーズがどこに該当するのかがイマイチわかっていない。ただ他の部分はマジで世凪の想いがモロに食らうのですげぇ辛い。そしてめっちゃいい曲。強すぎる。

 そしてついに訪れる遊馬の暴走。ただ、私は遊馬が完全な悪とも思えないなぁと。ここら辺は意見分かれそうなところですが、遊馬には遊馬なりの考えや正義があって、それはまあ根っことしては妻を助ける、という私的なものではあるけど、遊馬の正義は決して独りよがりのものでは無いのかなって私は受け取りました。難しいところではあるし、完全な善では決して無いのだけど。

 なんやかんやと進んでようやくCASE0開始時点に繋がっていったわけですが、ちゃんとやってることに明確な意味づけがされていて飲み込みやすかったね。脳科学に精通してるわけじゃないからどこまでが正しくてどこからがフィクションかは分からないんだけど、脳の欠損部位に対する自助作用のマッピング、見せられる3つの夢に持たされた意味、研究施設や出雲の立ち位置とかがこじつけなくガッチリと合わせてきてて、すごかった。ここまで複雑な話になると、何かしら破綻が見えたりしがちかなって思うんだけど、少なくとも私は読んでてそういうの見つけられなかったくらいには粗のない綿密な設定で、度々ストーリー構成にビックリしてます。

 

 ここまで過去編で、ようやく現在軸に戻ってきたわけですが、世凪の立ち振る舞いの儚さが辛い。意識を取り戻したにしても、何も覚えていない世凪の姿の辛いこと辛いこと。
 遊馬からの解答編もあって、ここもまた衝撃的というか、全てを説明づける良くできた話でかつ絶望的な真実過ぎてインパクト強かった。二転三転しながら明かされていく真実が本当に面白い。

 そして、覚悟を決めた世凪と海斗。「最後は笑ってお別れしようね」ってセリフがとても辛いけど良い。
 これまで色々な時間を積み重ねて、衝突したり引き裂かれたり失ったりしてきたけど、その末に最後は全ての覚悟を決めて、それぞれ笑って別れようって言うの、重みが違いすぎてね。
 そこから世凪の思考空間の中、凛、オリヴィア、すももと話して最後世凪と。
 Into Grayが好きでずっとOP見てたんですけど、例の階段が出てきたとき、唸ってしまった。OP映像色々とあるけど今見るとめちゃめちゃネタバレなんだよな…(

 世凪が記憶も無くして残り僅かの”自分”を保つので精一杯のような最後に、「こんなに私を愛してくれてありがとう」って言えるの、切なすぎる。このシーン好きすぎるのですが、言葉にするのが難しいくらいに凄い深い愛情を感じられて、これまでの全てを肯定してくれるような世凪がね…最後の最後にこの言葉を出せるのがもう。

 

 CASE0は本当に完璧だった。これまでのCASE1~3の色々なことを回収していって、世凪と海斗の心情を描いて、二人の暮らす世界を描いて。無駄のないストーリーな上に色々なものがギッチギチに詰め込まれていて、それなのに人の感情がすごい重く伝わってくるから、没入感が強くて、ダメージも大きい。

 プレイしてて割と気になるというか引っかかる部分が実はちょいちょいあったんだけど、多分気になってたところ全部回収していったので流石に驚きを通り越してちょっと引いた。
 まず真っ先に気になってたのは各CASEのテーマなんですが、CASE1は小説家、CASE2は演劇・劇作家、CASE3はカメラ。CASE3はいいとして、CASE1と2はどっちも文字での創作事。時代設定も環境も全く違う3つの話の割にそこのテーマは似たり寄ったりになっちゃうのか…?と思ってたんですが、世凪が書いていたもの、という設定一つでちゃんと腑に落ちてしまうので凄い。キャラクターの類似性についても同様。

 "世凪が書いたお話"っていう設定が結構色んなところで効いてるんだけど、特に良いなって思えたのはエピローグ。
 基本的に本編が別れの物語として完結した後にエピローグで再開する話って好きじゃないんですけど、白昼夢に関してはCASE1~3のエピローグとして再開の物語を付加するのに十分足る理由があったから納得出来た。

 じゃあCASE0は?って話なのですがまあ。ちょっとだけ配慮してくれてるなって思ったのは、PC版の本編ラストが仮想世界で世凪を語り続けた海斗の前に世凪が発現して再開して終わりって形だったけど、Switch版だと世凪との再開部分もエピローグ側になってて、本編中では再開せずに終わってたのが俺みたいな面倒な奴への配慮かなぁと思って有難かったね。
 それはそれとして結局CASE0エピローグについてはどうなのって事ですが、あの流れとして本編中でも示唆されてたように、海斗が世凪のことを語り続けた結果として仮想世界の住人の共通認識として世凪が偶像として顕現した、って言うのはちゃんと理解出来たんだけど、それでもどこか受け入れられない自分が居ました。

https://x.com/hrukirby/status/1685255614245851136?s=46&t=-4GKpeP-slNy3qhGRwRYSg

 そんな気持ちを解決してくれたのが朗読劇でした。朗読劇の感想は後でちゃんと書きますが、ゲーム内で描ききれなかった部分をしっかりと保管してくれて、結果として凄い良い物になった。行ってよかった。

 こんな感じで、エピローグ含めて個人的に納得も出来るし話自体も面白く、それまでやってきたCASE1~3の話も凄い深いレベルで回収してきて、ストーリーとしての完成度がこれまで見てきた物語の中でもトップだと思う位には完璧だった。

 

 白昼夢の青写真全体を通して、満足感が異常に高いお話でした。面白いし、各CASEで毛色が全然違うから長いなって感じることも全然無く飽きないで駆け抜けられた。
 公式サイトの説明だかに書かれてた気がしますが、ビジュアルノベルらしさを凄い意識してて、最大限に活かしてたから、単純な物語としての完成度だけじゃなく、ノベルゲームとしての完成度も高めてきてるから、本当に素晴らしかった。でも次回作のハードル死ぬほど上がるけど大丈夫ですか...?(

 Laplacianの作品はニューリンが初めてで、未来ラジオと人工鳩もキミトユメミシもプレイ済ですが、もちろんどれも面白かったけど白昼夢は明らかに1つ2つ上を行ってる。
 作品が後期になっていくにつれてSF色が強くなってる感じがあったので、白昼夢はどうなっていくのかなと思ってましたが、CASE0はゴリゴリのSFしてたね...SF好きなのでそういう面でも楽しかった。丁度脳科学少し齧ってた時期にプレイしたのもあって余計に面白かった。そこら辺は十分に理解しなくてもストーリー理解には問題無いように作られてるだろうけど、理解できたら出来たでまた面白いから良い。

 締めの言葉が思いつきませんが、本当に全体を通して素晴らしい作品でした。大きな熱量を持って作られたこの作品から色々な感情を受け取れました。ありがとう白昼夢の青写真。ありがとうLaplacian。

 

・朗読劇「白昼夢の青写真 CASE_ 誰が為のIHATOV」 感想

 2023年7月29日に行われた朗読劇の感想です。ネタバレは極力控えます。

 まず第一に、白昼夢の青写真の正当続編と謳われたこの朗読劇ですが、最初に言いたいのは正当続編を現地の限られた人間しか見られない朗読劇でやるな。でした。いやホントだよ全く。
 でも正当続編と言われてしまったら流石に気になるよな...というオタクとして自制心0の考えでチケット申し込みました。勿論特典付です。こう言ってはアレですが、規模感として大きいとは言えないコンテンツなのでココを逃したら一生見れない可能性も充分あったので出し惜しみはしませんでした。Switch版のコレクターズボックスも割と躊躇いなく手を出したのはこういう節があるからかも。勿論作品が面白くなかったら決して手が出ないものなのでそこは自分の評価に基づくものですが。

 無事特典付チケットに当選したのですが、結構落選者も居たみたいで、運がいいなと。出し惜しみしないと言ったけど正直8月9月に遠征の予定があったのでここでチケット落選したら諦めようと思ってました。あ、書いてませんでしたが東京まで往復安くても3万くらいかかる田舎に居ます。ハードルが高すぎるんじゃ。

 朗読劇行くぞーとなってましたが、朗読劇というもの自体初めてでしたし、そもそもノベルゲー原作の朗読劇ってどうなるんだ?と不安もありましたが、終わってみれば凄いいいものでしたね。
 朗読劇と言うだけあり、目の前で声優さんが生の演技をしてくれるなんとも贅沢な環境。幸い結構前の列を引けたので間近で見ることが出来ました。熱量も感じるし、表情まで見える。三宅さんが出雲の時真顔になるの好きです。キキとの振れ幅よ。

 三宅さんだけでなく、浅川さんも杉崎さんも兼役がありましたが、あんな一瞬でコロコロと変わっていくの本当に凄かったです。実際に目で見て体感するとインパクトが凄い。パパラパハパパラパーー
 そして新たに声が着いた海斗(ともう1人)、本編中だと声が無かったのでやっぱりちょっと不安は抱えてたけど、自分でもビックリするくらいスっと入ってきた。福島さんは某運がいいだけのヒキニートのイメージしか無かったのですが、全然違くて驚きましたね。熱量が凄くて、見てるこっちも圧倒されてました。
 やはり圧巻だったのは、凛を海斗がギュッとする問題のシーン。福島さんと浅川さんの掛け合い、そしてシーンのイラストも相まって緊張感があまりにも高くてあのシーンは本当にあの世界の中に入って目の前に海斗と凛が居るようでした。

 朗読劇と言えば目の前で生で演技をする形態が特徴ですが、今回銘打たれたのは"ビジュアル"朗読劇。その名の通りに、立ち絵はもちろん、とても1日2公演のために用意されたにしては多すぎる膨大な新規CG群。
 目まぐるしく変わるシーンに合わせて効果的に使われてて、理解を促進するだけでなく、CG特有の表現方法で媒体を最大限活かしてて、流石だなと感じた。海斗の記憶が侵食されていく表現が凄いよく出来てて、やっぱりCGじゃないとあの表現は難しいだろうし、白昼夢の青写真じゃないとああいう表現の仕方は出来ないだろうから、持てるものを全てぶつけられた感じでした。ちゃんと強みを理解して十二分に活かしてるから面白いし、オタクとして嬉しい気持ちになれる。どの立場で語ってんだお前は。

 朗読劇のストーリーとしては、勿論とても良かった。正当続編と謳うだけあってちゃんとその後の世界を描いてたし、本編の補完であったりさらにその後の希望を見せてきたので、あの短い尺の中に欲しいものが沢山詰まってた。
 CASE0感想の方でもちょっと出してましたが、世凪の扱いというか立ち位置について、ここで明確に補完されてて、そこは凄い良かったというか有難かった。

https://x.com/hrukirby/status/1685255614245851136?s=46&t=-4GKpeP-slNy3qhGRwRYSg

再掲

 この朗読劇の軸の1つに、本編中に遊馬が言った大切な人を守る為なら何でもするっていうところがあると思うのですが、朗読劇のあの空気感でその命題を提示されるとより臨場感というかリアリティがあって恐ろしかったね...
 朗読劇という媒体は、よりキャラの感情とかが伝わってきやすいものに感じるので、結構苦しいものがあった。

 今回の朗読劇、まあ最初は思う所もあったけど、行けてよかったなぁって思えるくらいにちゃんと良い物を受け取れたので嬉しいです。また新たな白昼夢の一面を見れた気がするのでこの作品のポテンシャルの高さを感じました。
 アニメ化が〜とか時々言われたりしますが、この作品をアニメ化しようとしたら4クールは最低でも用意しないといけなさそうなので、中途半端にやってしまうと駄作になりそうなので怖いね〜(取らぬ狸の皮算用)

 また色々な形でこの世界を見たいなと思えた。でもせめて配信くらいはやってくれると助かるぜ...

 

 随分長々と語りましたが、白昼夢の青写真の感想はこれにて終わり。綿密に練られたストーリーと多様で効果的な表現があって、ビジュアルノベルとして最高の一作でした。次回作も待ってます。

 

2023年8月19日

アサルトリリィLast Bullet LIVE トウメイダイアリー ~Next Page~ 感想

 鉄は熱いうちに打てということで感想の書き散らし。

 2023年7月2日開催 アサルトリリィLast Bullet LIVE トウメイダイアリー ~Next Page~
配信での参戦でしたが、サマラを経験したオタクとして何かしら感じるものがあったので書き残しておきましょう。サマラの感想もどっかで書きたいけど過ぎたものをまとめて感想書くの難しいんだよな…

画像

セトリ

  1. Edel Lilie
  2. Neunt Praeludium
    MC
  3. OVERFLOW
  4. つきあかりのコントラスト
  5. Rainbow
  6. いつでもそばで。
  7. リリィ♡リリィ♡GOGOリリィ
  8. Heart+Heart
  9. GROWING*
    MC
  10. 君の手を離さない(夜公演:繋がり)
    MC
  11. 蕾の中の奇跡
    encare
  12. トウメイダイアリー
    MC
  13. Edel Lilie(Anime ver.)

 曲の感想

 全曲感想書くのはややきついのでピックアップしつつセトリ順に。

Edel Lilie

 1曲目から来るか~と思ったが、サマラ大ラスからのアンサーということに気づいて成程と。

 エデリリはほんと始まりの曲って印象が強いよね。舞台ではEDでしたが。

OVERFLOW

 ここからは前MC、朗読パートから引き継ぎ、ダイアリーを振り返りながら…という演出。

 ダイアリーがめくられて、守護天使の誓いのメモリアが映し出され、ワンシーンのセリフが。後述に関わりますが、ここだけは昼夜セリフが一緒でした。

梨璃「思い出したんです。そういえば私たちあの誓いの通りにしてるなぁって」

夢結「それって、もしかしてあの誓いのこと?」

梨璃「はい。わたしとお姉様がシュッツエンゲルの契りを結ぶときに誓ったあの言葉。幸せな時も、困難な時も」

夢結「健やかなる時も、病める時も」

夢結・梨璃「お互いを尊重し、慈しみ、支え合うことを、誓います」

 守護天使の誓い 5話 チカイ-4 より

 そもそもOVERFLOWがとてもいい曲なのはそうなんだよな…ラスバレ始まった時の事思い出した。懐かしいねぇ。もう2年半もこのゲームに囚われてる。

つきあかりのコントラスト

 こちらも曲前にセリフあり。昼夜でセリフが違う。守護天使の誓いがセリフ一緒だったから完全に油断してました。

 昼公演

鶴紗「梨璃、もしかして、泣いてる?」

梨璃「だって、鶴紗さんが戻ってきてくれたから嬉しくて」

 ブーステッドフレンド 5話 ラーズグリーズ-4 より

 

夜公演

梨璃「私たちは、あなたを絶対に助けます!」

鶴紗「助けに来てくれた友達を守らずに、死ぬわけにはいかない」

 ブーステッドフレンド 4話 伝えたい言葉-3 より

 たづりりはいいぞ…
 こうしてイベントを想起させてから曲に行かれるとダメージが倍々になるので痛いです。ラスバレメイン一柳隊編がどうなるのか楽しみですね… 鶴紗中心って言われてるのでもうロクなことにならないでしょ。

Rainbow

 OVERFLOW、つきあかりのコントラストの流れで、あー過去イベからユニット曲の流れね。うんうん。守護天使の誓いからブーステッドフレンドと来て次はノーブルリリィレポートか…?どうなるのか分からんけど、まあ朋友のブルーストライクもあるしまだゆゆまいは来ないだろうけど気持ちの準備はしておくか~~

 とか思ってたら来た。何でなん?

 ゆゆまいオタクで歴戦乙女のアンサンブルにクソデカ感情を持ってる身としてはどこのセリフが使われるのか…とビクビクしてましたが無事死亡したね。

 昼公演

夢結「もしもの時は私を止めて。あなたなら信じられる」

梅「わかった。お前がどんなに深い闇の中に居ても、必ず引っ張り上げて見せる」

 歴戦乙女のアンサンブル 4話 大切な誰かのために-1 より

 

 夜公演

梅「今夜は私と踊って… 踊って、いただけませんか?」

夢結「ええ、喜んで」

 歴戦乙女のアンサンブル 5話 その手は繋ぐためにある-5 より

 マジでセリフのチョイスが秀逸すぎるんだよね。この2節でもゆゆまいの本質が見え隠れしているので、良くなさすぎて良い。

 サマーライブの時、Rainbowを現地で聴いてうわ~~~ってなってたところで、曲終わりに歴戦乙女のラストシーン、梅がダンスに誘う所を再現していてマジか…ってクソデカダメージを喰らったのだが、今回また声を付けられてしまったので死んだ。

 やっぱゆゆまいなんだよな…

いつでもそばで。

 \\\人参畑///

 おふざけは置いておいて、こちらもセリフ有でしたが、神雨の強さを感じたね…

 昼公演

雨嘉「はじめまして、王雨嘉です。あなたの友達として、胸を張れるようなリリィになります。よろしくお願いします」

神琳「ふふっ、わたくしは、郭神琳と申します。王雨嘉さん。あなたのような素晴らしいリリィとお友達になれるなんて光栄だわ」

 朋友のブルーストライク 4話 本当の友達-3 より

 

 夜公演

雨嘉「私は、初めて、自分の足で、あなたに、会いに行くよ!」

神琳「雨嘉さん、あなたは、わたくしにとっての朋友、だったのですね」

 朋友のブルーストライク 4話 本当の友達-2,3 より

 昼公演のこのセリフ、凄い好きなんですよね…

 アニメの方で、一歩進んだ関係性になってたけど、このイベストで更に深くなったというか、一歩踏み込んだんだよね。本当の友達、朋友として新たなスタートを切る上で改めて自己紹介をするの、来るものがある。

 ちゃんとアニメの方で、初対面の時神琳の挨拶に返せなくて差し出された手を握れなかった雨嘉が描かれてて、そこへのアンサーを持ってくるのは凄い良い流れなんだよな…

リリィ♡リリィ♡GOGOリリィ

 現地に居なかったのでアレですが、声出し解禁で一番恩恵を受けたであろう曲。一度くらいは声出し現地経験しておきたい。

 流れというか雰囲気的にしゃーなしなのは分かるが、ここだけ曲前セリフパート無くてなんだか悲しい感じになってたな…(

君の手を離さない

 圧 倒 的 真 打 登 場

 朗読パートが完結して、あーこの流れでトウメイダイアリーやるのかなーとか思ってたらここで君の手を離さないが来るとは思わなかった。実はセリフの方に伏線が張られていたというオチ。
 夜公演で気づいておまけに昼夜で朗読セリフが変わってた。本当に君の手を離さないのオタクか?

 昼公演

梨璃「少し形は違ってしまったかもしれませんが、このダイアリーが私たちの大切なものに違いはありません。私たちが紡いできた日々は、巡り合った奇跡で、ここにありますから!」

 もろ君の手を離さないの歌詞ですね。ここだけじゃなくて朗読パートでチラチラ他の曲の歌詞なぞりもあったね。

 「紡いだ日々は 巡り合った奇跡で ここにあるから」

 舞台オタクとして、この曲を大切にしてくれてるようで凄くうれしいんだ。でも、想い出が溢れてるもやってくれんか…?なぁ…

 この曲聴いてると普通に泣きそうになるのでダメだよね。最強曲なので1公演で10回くらいやってくれ。あとBouquet Verじゃなくて舞台版でもやってくれ…

繋がり

 ここでまさかの昼夜でセトリ変更。昼公演で気づけなかったセリフの伏線にようやく気付き、一瞬戸惑うが、隊列が分かりやすすぎて理解した。

 夜公演

梨璃「少し形は違ってしまったかもしれませんが、このダイアリーが私たちの大切なものに違いはありません。私たちが集めた想い、信じた絆と繋がりを、強く抱きしめて進みましょう!」

 こちらもモロ繋がりの歌詞ですね。

 「九つの集めた想い 届け夢の先まで 信じた絆を 繋がりを 強く抱きしめて 進むんだ 進むんだ」

 LoGのOPと言うこともあり、なんだかんだこの曲が一番一柳隊してるなぁって感じる曲なんですよね。舞台曲は最強。谷ナオキ神は最強。想い出が溢れてるもやれ。大切を数えようもやれ。

トウメイダイアリー

 ライブタイトルにもなってる新曲。サマラを経験した後だと、新曲が作られることも、その新曲がライブで聴けることもそうそうないんだろうなぁと思っていたので、感慨深いものがありますね…

 この曲自体一柳隊の集大成みたいな曲してて、歌詞、歌割りまで含めてこれまでの積み重ねが一つになってて本当に良いんですよね…

 希望の曲というか、「透明なダイアリーの種は愛に違いないなぁ」「ダイアリー これからもキセキ Forever」みたいな、未来への想いを綴った曲になってるけど、ただ希望を綴るだけじゃなくて、「声にならないサヨナラを知っているから」「絶望が存在する理由教えてよ」とかの過去の経験だったり、苦悩も書かれてて、ちゃんと過去から未来へ繋いでいく曲なのがとても良い。

 ゆゆまい、たづりりパートが割とあるのでワシは満足じゃよ…

 一柳隊の軌跡という意味でもいい曲なんだけど、それと同じくらい、コンテンツとして、アサルトリリィとしての軌跡の曲って意味合いも強いなって。
 散々公式が言ってきた「愛に違いないなぁ」、演者、スタッフ、オタク共の愛が成したものなのかなって思うとね。

 あと、銀テが飛んでましたが、今回はメッセージが入ってるらしく、サマラの時何も無かったので羨ましいな~になってる。

その他の感想

 MCパートとかはまあいつも通りだったのでいつもの一柳隊だーって感じですが、ここで語りたいのはそこでは無く、アンコール直後のムービーですよね。

 オタクはああいうのに弱い。皆が泣いてるシーンピックアップするの悪意の塊でしょ。泣かせに来てるん?

 あの時、あの空間で紡がれた一柳隊の軌跡。演者側としてもラストと思って望んでて、オタク側も何となくそれを察してる節があって。そこからまた少しずつ少しずつ動き始めてここまでたどり着いてって軌跡があって。

 ラスト、「愛に違いないなぁ」って出てくるところでちょっとヤバかった。ここで泣いたら負けなので耐えましたが。

総括

 色々思う所はあるんだけど、それでもやっぱり良いものだなって。

 正直最初見るまでは、なんか意味わからんコーレス企画とかやってるし、またカスみたいなオタク見ることになるのか…となってたけど、それ以上に良いものを提示されてしまったので頷くしかなくなった。

 ユニット曲前のセリフとかは特になんだけど、コンテンツライブとして凄い良くできてる。ラスバレプレゼンツだからなのか分からんけど、イベストに準拠しながら振り返りつつ、キャラの関係性を示唆した上で曲に入る流れ、コンテンツとしての正解すぎる。

 まあ、コンテンツを享受したいオタクとしては声出しは害悪にしかならないんだけど、ライブに行きたいオタクとしては声出ししたくなるよね。でもアサリ曲はあんま声出し向いてないと思うよ。GOGOリリィは別だけど。

 これまでの流れを、コンテンツとしても作品のストーリーとしても踏襲していて、よく出来てた。

 音楽メインのコンテンツじゃない以上、どうしても曲被りというか、時間を経たライブでもほぼやる曲一緒になりがちだけど、その中でもちゃんと新しいものとして、過去のものを繋げて行こうと色々なことが為されてて全体的に満足だよ。

 次は来年、半年後。2Daysということで柳以外にも出てくるのかという所ですが、エプレヘルヴォルも9人体制の新曲あるので是非とも全員来て欲しいが、そうなると27人になるんだよな…会場的にきつそうなので1日目神庭エレンスゲチーム、二日目柳とかになってもおかしくは無さそう。

 今回は諸々の都合で現地行けなかったけど、2月は行きたいなぁ。常にこれがラストだという気持ちで臨んでいけ。今を生きて瞬間を推していけ。

 以上。まだまだ、このコンテンツに命を握られているようだ。これからも俺を生かしてくれアサルトリリィ。

 

2023年7月3日

蒼の彼方のフォーリズム(あおかな) 感想

 度々名前は聞いてたけどやったこと無いシリーズでしたが、プレイしたので感想まとめをば。

 プレイしたのは「蒼の彼方のフォーリズム Perfect Edition」
 なんか色々種類があるのでよくわからん…って思ってましたが、公式が便利なもの出してくれているので参考に。

aokana.sprite.net

あらすじ

 反重力子の発見により開発されたアンチグラビトンシューズ、通称グラシュの開発により空を自由に飛べるようになった世界。
 その中で生まれた空を飛ぶスポーツ、フライングサーカス(FC)。

 主人公、日向昌也は過去FCの選手だったが、とある経験から挫折し、FCから離れた生活を過ごしていた。
 そんな昌也の前に現れた転校生、倉科明日香。昌也は、空の飛び方を知らない明日香に飛び方を教えるようになり、明日香は空への興味を強めていき、FCに出会う。

 明日香と、そして仲間たちと共に再びFCへ向き合う事となった昌也。FCを通じて皆と絆を深め、成長していく青春物語。

 

登場人物

倉科明日香

 昌也達の住む四島列島、久奈浜学園に転校してきた少女。
 昌也達から空の飛び方を教えてもらう中で、空を飛ぶことの楽しさ、魅力を知り、FCをやり始める。

 常に元気いっぱいで素直。底抜けに明るく、好奇心旺盛で様々なことに楽しさを感じている。

鳶沢みさき

 昌也のクラスメイト。低血圧で朝は弱い。
 過去FCの経験があり、明日香に触発されたこともあり、明日香たちと共にFCを始める。

 後輩の真白に特に好かれており、熱烈なアプローチを受けている。
 食いしん坊でマイペース。

有坂真白

 昌也達の後輩。みさきが大好き。
 常にみさきに付いており、みさきがFCを始めたのに付いていく形でFCを始める

 実家がうどん屋を営んでおり、自身も時々手伝いをしている。
 素直でいつも賑やか。

一ノ瀬莉佳

 昌也の家の隣に引っ越してきた少女。
 昌也達とは別の高藤学園でFCをプレイしている。

 真面目でしっかり者な性格だが、意地っ張りだったり先走ってしまう一面も。

 

感想・総評(ネタバレなし)

 フライングサーカスという架空のスポーツを中心としているが、とっつきにくさなども全くなく、純粋な部活もの、青春ものとして面白かった。
 FC側も恋愛側もどちらかがおざなりになっている訳でも無く、両方ともしっかりと描かれていたので全体的に好印象。

良かった点
  • 部活ものとしても恋愛ものとしても十分面白いクオリティの高さ
  • 多彩なキャラクターで描かれるストーリー

 FCの場面と日常の場面、メリハリがしっかりとしていて丁寧に描かれてた印象。
 登場キャラクターはそれなりに居るが、ちゃんと個々それぞれキャラが立っていて役割もあるので、取っ散らかってなくて良かった。

 部活もの定番のライバル枠は個別ルートごとに違っていて、ちゃんとキャラに合わせたレベル設定と温度感で描かれていたのでちゃんとどのヒロインのルートでも成長を感じることが出来るので良い。

気になった点

 正直なところ、特筆して気になった点はあまりなかった(ネタバレ範囲でややあり。後述)。公式の扱いに大きな忖度が見られることは結構気になるけど、そこは本編とは特に関係ないので割愛。(キャラ人気に合わせて真白とみさきだけ続編が作られてますがまあ…)

 個別ルートは結構話の傾向が違ったりするので、そこは気にはなったけどストーリーの好き嫌いの好みの話かな?粗があるとかでも無いので、個人の感想の範囲。

総評

 全体を通してクオリティも高く、緩急があって中だるみを感じないようなお話だったなと。
 スポーツもの、部活ものはライバルが出てきて戦って負けて戦って…のテンプレの流れで、まああおかなも基本はそうなんだけど、キャラの多さであったり、個人戦であるがゆえに組み合わせ次第で同じキャラにスポットが当たっていても相手によって感じ方が結構変わるので飽きが全然来なかった。

 努力の過程もしっかり描かれるし、それに伴う心情の変化とかも丁寧に書かれてたので、個別ルートそれぞれで、皆が何を考えているのか、何に悩んで苦しんでいるのか、何のために頑張っているのかっていうのが分かりやすかった。

 FCの選手としての感情もそうだし、恋愛感情的な面でもごちゃごちゃし過ぎずに描かれてたのでそういう面でも感情移入はしやすかったかも。

 それぞれストーリーにおける役割というか立ち位置があって、ちゃんとそれに沿って全体の流れとしても個別ルートとしての流れも大きく崩さずにまとめ上げていたので良かったです。
 個別ルートのあるゲームあるあるなのですが、メインヒロイン以外のルートだと問題何も解決してないやんみたいなのがしばしばあるんですけど、あおかなはそこら辺も結構配慮してたなって印象でした。

 

感想・総評(ネタバレあり)

 以下ネタバレありパートです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初に、キャラ的には明日香が、ルート的にはみさきが一番好きでした。

 明日香はね、可愛い。元気で素直で真っすぐでキラキラしているのでまあそりゃ昌也もFCやるかぁ…ってなるよね。
 ただまあ明日香ルートで少し不満を言わせていただくと、プロローグで出てきた話、どこ行った?というお話。

 一番最初、謎の少女と昌也が別れるお話が入ってましたが、まあ流石にあれ明日香だと思うんですけど、結局回収されないまま終わったな…って。
 回収しかけてたけど、結局気づいてないのでノーカン。続編であわよくば…とも思いますが、明日香Extraの制作発表はどこですか?

 あとは、まあ明日香が天性のソレを持っていたのでやむなしかもしれないが、インフレが凄い。超次元FCしてた。

 

 と、明日香の話をしたのでみさきルートのお話。みさきルートが一番面白かったなという感想。一番ちゃんとFCをしていた気がする。そして心情描写が上手すぎる。

 共通6話で、明日香の才能に絶望したみさきがFCから離れようとする。そして過去には同じような形で昌也がみさきの才能に絶望してFCを離れた。この事実を双方ともに理解した上で、苦しみながらもがいていく様は部活ものとしてはこの上ないくらいに良いものだった。

 みさきの苦しみであったり葛藤がこれでもかってくらいに書かれていて、そこから昌也と一緒に少しでも進んで行こうと、恐いながらも足掻いていく姿にちょっと苦しかったけど感じるものがあったね。

 あと、みさきが優勝して、それでも尚昌也は燻ってるのはよかったなって。こういうの大体強引にでも主人公もああこれで良かったんだみたいに思って解決させちゃうことが多い気がするけど、そうせずに、ハッピーエンドにまとめなかったのは誠意というか真摯だなって思った。

 Extra2気になっているので余裕が出来たらプレイしますかね。結構がっつりFCに触れているので面白そう。上げて落とすスタイル、嫌いじゃないよ。でもまた挫折を味わわせるのか…って気持ちもあるよ。

 

 バレ無し感想でも言いましたが、それぞれのキャラの立ち位置でしっかりと話を構築してたなっていうのは凄く感じた。

 圧倒的天才の明日香と、天才かつ秀才のみさき、言い方はアレだけど凡才の真白と莉佳。スポーツものなんかではよく見られる天才とそれ以外立場の対比とか心情をそれぞれのルートで描いていて、上手だった。

 明日香は天才としてぽっと出のラスボスに挑む王道ルート。みさきは天才に敗れた秀才として自身の心と、そして共に戦った仲間に打ち勝つ為に努力をする。莉佳はひとつ殻を破れない中で努力と経験、そしてライバルを通じてそこを打開するべく模索する。真白はよくも悪くも初心者の立場として、勝つこと、強くなることを意識して自分とパートナーを信じて進む。四者四様の立場に沿った描かれ方をしていて面白かったね。
 こういう時は架空のスポーツってのが便利なもので、既存のスポーツだと自由度がどうしても低くなっちゃう分同じような展開が起こりがちだけど、そういう事も特別無かったからそれぞれ楽しめた。もちろん自由に扱うためにはその分設定ちゃんと練る必要もあるから簡単ではないけど。

 あと、これはいいなって思ったのは、個別で他のヒロインにもちゃんと救いというかなおざりにしないような形でやってたのは良かったね。
 真白ルートで、昌也と真白が付き合い始めたのを皆に告白した後、明日香が昌也の居ないとこで泣いちゃうの、良かったし辛かったね…。共通で築いた関係性を無視しないでこういう形で回収してくれるのはとてもいい。

 明日香ルートでも終盤の方で、みさき、真白、莉佳がそれぞれ”もしも”の話をしてたのも良かった。明日香ルート(他もだが)は夏の大会終わってから、明日香に特に注力して練習するってものだったから、少し変わってしまえば他の子であった可能性が十分に高いからこそ、こういった”もしも”の話をするのはちゃんと可能性を蔑ろにしない意思を感じた。

 

 総括としては、結構に満足度が高かった。私としては伏線回収系とか複雑な話が好きなので、そういうのと比べてあおかなはピークとか最大値が凄い高いような場面こそあんま無かったんだけど、全体を通して一定以上の面白さを保ってたし、中だるみとかも無かったから総じて読み進めやすかったなと。

 FCはゴリゴリに動くスポーツだから、中々ノベルゲーという媒体だと難しいのでは?と思うこともあるが、ノベルゲーだからこそ試合中に会話であったり指示を十全に差し込めるというか、差し込んでも特別違和感が無いので、割と適してるのかも。アニメ見てないのでそっちでどうなってんだろうかとは気になるね。今度見ようか。
 あとはExtraのFILMIC NOVELの形式がどんなもんなのか。全く分からないのでどういったものを見せてくれるのか楽しみだね。Extra2も早めに手を付けたいところです。

 

2023年5月25日