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舞台アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院 白きレジスタンス 真実の刃 感想

 舞台アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院シリーズ完結編、白きレジスタンス 真実の刃を観劇したので感想です。

 初日と二日目マチネに現地観劇、千秋楽を配信で観劇しました。ルド女シリーズは再演の祈りから入って、そこから2年の時を経てついに完結編ということで、頑張って現地行きました。
 昨年も行く予定は立ててましたが無事延期となってしまったので1年越しのリベンジでもありました。本当に見に行ってよかった素晴らしい作品でした。

 

全体の感想

 文句なしのアサルトリリィ舞台でしたね。関係性も非常に濃いものを投げてきて、リリィとしての成長物語でもあり、またアサルトリリィらしく闇が深い面も沢山見せてきて、とても2時間ちょっとの舞台とは思えない密度でした。

 関係性については後々沢山書きますが、圧倒的にいちかれんが強すぎましたね…これまでの3作で築いてきた沢山の関係性も大事にしつつ、新たな関係性も見せてきてくれて素晴らしかったです。

 成長としては、花蓮芽衣のレアスキル覚醒であったり、来夢が立ち上がるところや、渚やいちかが風音様への想いを乗り越えて行こうとしたり、聖恋が自分の過去に臨んで行ったり。リリィそれぞれに想いがあって、それぞれ戦いの中で苦しみもがきながらも自分の未来を掴み取る様が良かった。

 そしていつも以上に深い闇。前々からゲヘナの匂いを散々醸してましたが、更に色々な闇を増やして苦しい世界を見せてきた。他の舞台と比べて圧倒的に違うのは人vs人の構図だよね。本編でも御台場でもリリィ同士でチャームを向け合うことはあったけど、今回は特に異色だった。真壁先生がすっとナイフを取り出して切りつけるところが怖かったし、あの瞬間に舞台の雰囲気がガラッと変わってしまった。
 そして来夢の真実、小阪先生もとい天宮教授の登場でまた衝撃の事実が沢山湧いてきたね。来夢の体質についてはTFG,LMとかで触れられてたので知ってはいたけど、それだけでなくヒュージに意識を向けて操る力の片鱗を見せてきて、激動のラストシーンでした。

 最後は来夢が決意新たに前に進んでいく形でその先、TFG以降の時間軸へと進んでいくこととなりましたが、やっぱりルド女崩壊後の話が詳細には描かれていないので、ルド女メインの続編が欲しいな…

 

キャラ毎の感想

 各キャラがこれまでに積み上げてきたものを遺憾なく発揮していて、どのキャラも本当に魅力的で、新たな魅力も沢山見られてとても良かった。

 全キャラの感想を書きたいですが、例にもれず大変なことになるので一部抜粋の形で…

佐伯・ジュリア・花蓮

 今作の圧倒的主役。彼女の抱える苦悩や信念が非常に強く感じられて、辛かったし嬉しかった。
 これまでの作品ではどうしても覚醒していない組として裏方側というか、戦えない側に回ることが多くて。そんな中でも約束の行方ではいちか様に対して様々な想いを募らせていたり。
 そんな想いを今回様々な形でぶつけられた。リリィとして大成出来ない苦悩、周りに置いていかれる劣等感、認めてもらえない無力さをずっと抱えていて、でもどこかおどけてその気持ちを隠し続けてきた。

 花蓮の独白シーンで言ってた「今までの努力も後悔も、したくない嫉妬も作り笑いも涙も、全部信じて頑張ろうって」ってセリフがとても好き。
 花蓮が一人で抱えてきた苦悩が凄い詰まってて、その中でもリリィとして戦うことの意味、諦められない気持ちもあって、リリィとしても学生としても抱える悩みを等身大に表現されていた。

 花蓮がルド女の中で一番普通のリリィとして描かれてた気がして、そんな中で今回色々な苦悩やレジスタへの覚醒、いちか様への想いが書かれていたから凄いグッと来た。

 花蓮がいちかにシュベスターの契りをお願いしたシーン、花蓮としては凄い一世一代の宣言だったんだろうなぁって思ってた。アイアンサイドに入るのをお願いした時もそうだったけど、花蓮はそういった場面では頑張れるというか振り切れる面があるなぁって思った。

 あとはやっぱりいちか様とのオメダイ交換シーンだよね。駆けつけた時には風音様との戦闘を終えて、決意を新たにしている中で撃たれる衝撃のシーンを目の当たりにする所とか、見てるこっちも衝撃的だった。花蓮の気持ちとしてはやっぱりいちかを助けに行きたいって気持ちもそうだし、レジスタ覚醒できたことを報告したい気持ちもあっただろうけど、そんな中であの場面に直面するのは辛いわな…
 意趣返しの様にいちかに投げかけた「無理なんて言葉いちか様の口から聞きたくないです。信じれば勝てるんじゃないんですか?」って言葉がグサグサ刺さる。背中を押された言葉をまた背中を押してくれた人にかける構図がとても良かった。

 花蓮の弱さも強さも両方見えた舞台で、凄い今までと違って新たな面が沢山見れたリリィでした。

瀬戸・ベロニカ・いちか

 花蓮と並んで今回のキーパーソンリリィ。風音様を巡って様々な感情を抱えてたリリィ。

 今回風音様が舞台に初登場するにあたって、当然シュベスターのいちかがフィーチャーされると思ってたけど、まさかこんなにがっつりと重たい話が来るとは思ってなかった。
 風音様は祈りの未来様みたいな感じで登場するのかと思ってたら、まさか黒制服着て登場するとは思わなかったからビックリした。それに対していちかが自分で倒そうとすぐに出て行くのは強いなぁって。未来様に相対する幸恵の姿を見ていたから風音様の状態が理解できたんだと思うし、覚悟もあったんだと思う。

 それでもやっぱり愛した人と同じ姿かたちをした人を傷つける覚悟が中々出来なくで、苦しんだり、渚に助けてもらったりと辛い思いをしながら頑張ってる姿が秘密と被って辛かった。
 幸恵様は未来様のオメダイを大切に付け続けていたけど、いちか様は大切なオメダイを自ら外して自分の中で心を決めようとしたのは対比にもなってるようで良かった。そしてそのオメダイを見て風音様が意識を取り戻しかけることも未来様を彷彿とさせて良かった。

 ラスト、風音様と会話するシーンでは、ようやくちゃんと再開できた風音様と話すことが出来て、でもやっぱり別れる運命になって悲しむ姿を見せてしまったけど、その後に駆け寄ってきた花蓮に対しては気丈に振る舞う姿はお姉様であろうと振る舞っているのがいちかの凄い強い部分だなぁって。
 後輩たちの前では頼れる先輩で、仲間たちの前では精神的支柱の様に周りを鼓舞しながら戦っていたいちかが見せた弱さだった。辛い現実を目の当たりにしてもそれでも花蓮の前ではお姉様であろうとする姿が凄い良かった。

野坂・ジャグリーヌ・風音

 花蓮、いちかと来れば当然風音様。名前だけは前から出ていたけど舞台上には今回初登場。初登場だとは思えない位いろいろなものを残していった…

 当然初見だったので何もわからず挑みました。祈りの未来様みたいに回想でちょいちょい出てくるのかな~とか思ってたら急に黒制服着て出てきて声出そうになったよね。
 秘密を見たからあの衣装見ただけで状況が分かってしまうし、そこからすぐにいちかが立ち向かおうとしていくから一気に色々と来てヤバかった。

 最初のいちかとのオメダイ交換回想シーンで風音様が言った「お前の方がよく似合う」ってセリフがまさかあんなに尾を引いていくとはね…

 風音様すこすこポイントはグータッチなんですが、花蓮の後押しをするように「新しいシュベスター、じゃないのか?」って言って花蓮の胸叩くシーンでダダ泣きしてしまった。花蓮も風音もどっちもいちかのこと大切に思ってて、風音はやっぱりいちかとの付き合いが長い分いちかのこと良く知ってたし、最後まで守り抜くことが叶わなくなってしまったからこそ、花蓮に託すようにああいう言葉をかけたんだなぁってなって思うと本当にね…
 花蓮もずっと苦しんでてその中でもいちかに守られたからこそいちかと共に居たいって気持ちも、自責からいちかを少しでも守れるようになりたいって気持ちもあるからこそああやって苦しみを吐露してて、その真っすぐな気持ちが風音にも伝わったのかなぁと。いちかの為にひたむきに、必死に頑張ったからこそ風音も花蓮にいちかと共に居て欲しいって思えたのかなと思ってとてもグッとくる…

 ラスト、いちかと風音のシーンで、泣き崩れそうになるいちかの手を引いてグータッチして想いを託すシーンもまた良かったね…私の分まで戦ってくれって言ってそのままさよならを告げるの辛かったけど良いシーン過ぎる。
 風音様、狂化しているときは苦しんでたりしてたけど、普段の時は全然弱さを見せないしずっと強いお姉様の姿で居続けたの本当にカッコいいなぁって。後輩たちの背中を押して最期までお姉様として生き抜いていったの素晴らしいリリィだよ…

一之宮・ミカエラ・日葵

 イルマを経て日葵隊長の女になってしまった。日葵の抱えてきた想いや願いがすごい分かってしまったので、真実の刃でどうなるのか楽しみだったけど、これまでのルド女とやっぱり見方が圧倒的に変わった気がするね…

 最初から人数の足りないテンプルレギオンでの出撃になって、アイアンサイドに助けを求めるのも苦渋の決断で、自分たちで何とかしたいけどどうにもできない無力感から珍しく苛立ちを見せてしまった日葵が最初から辛い。

 度重なるケイブ、ヒュージの襲撃に混乱を極めた状況の中で日葵としても思うところがあって、”テンプルレギオンの隊長”から”ルド女のリリィの一人”として戦う決意をするまでに至った。日葵としてはやっぱりテンプルレギオンの、ルド女のガーデン全体を背負う隊長としての立場を大事にしてたし、誇りにも感じてただろうから日葵としても大きな決断だったかなと思う。
 混戦の中でテンプルレギオンもアイアンサイドもぐちゃぐちゃになってしまった中で、アイアンサイドのメンバーを預かって、一人のリリィとして世界を守ろうという決断に至ったのはカッコいいなって。そこから少し後のシーンで言った「私立ルドビコ女学院、出撃!」ってセリフが、正にテンプルレギオンもアイアンサイドも無い、皆ルド女のリリィとして戦っているってことを示してるし、その中でテンプルレギオンだけじゃない、本当にルドビコ女学院全体を背負って率いていく”隊長”としての日葵が見られて凄い好きなセリフです。

 問題のラストシーン、日葵と幸恵が二人きりで話すシーンですが、幸恵の「テンプルレギオンはあなたに守り続けて欲しい」、日葵の「アイアンサイドに負けないレギオンにするわ」ってセリフの掛け合いが、きっと感動的な良いシーンなんだろうけど、日葵が背負ってきたもの、抱えている想いを知ってしまっているからこのシーンでキッパリと幸恵との道が完全に違えてしまったような気がしてすっごく辛いんですよね…
 それぞれがそれぞれのレギオンの隊長としてレギオンを、ガーデンを、世界を守っていこうって言う決意表明の場面で、それは決意を伝えあうと同時に、それぞれ別の場所に行くけど同じ志を持って進んで行こう。って言っているように感じてとても辛いです。

 その後日葵が「私の理想、自由で華麗な戦いをし続けなさい」って言ってすれ違いざまに一瞬止まって幸恵の肩叩いて去っていくシーン、もっと辛い。
 私事の話ですが、2回目の現地観劇の時が上手最前だったんですが、当該シーンにおいては日葵様は下手側にいて上手側の幸恵様と向き合う形になるんですよね。当然幸恵様の横を通って去っていくシーンは私から見たらこちら側に向かってくる形になるんですが、表情がね、見えるんですよ…
 配信だと肩叩いて去っていく瞬間の日葵様の表情ちょっと見えないんですが、現地ではバッチリと見えてしまって、その時の表情が凄い優しい顔してて、でもその裏に悲しさが滲んでて、流石に泣いてしまった。1回目の観劇でもこのシーンで感極まってたんですが、2回目でこんな見え方をしてしまったものだからあの瞬間が目に焼き付いて離れないのだ…

 日葵は元々自分の理想、自由で華麗な戦いをしたくてイルマの皆と対立して道を違えてしまって、戦友の勧めもあり、かつて日葵に自由で華麗な戦いを見せてくれた幸恵とまた一緒に戦いたいと望んでルド女に来て、最初は上手くいかない部分もあったけど少しずつ努力してようやく…って時に幸恵と道を違えることになってしまって。
 なまじ日葵は聡明だし真面目だから、幸恵が抱えてる苦しみも、アイアンサイドとして戦うことの理由も分かるしそれを最大限尊重したいって想いは当然持ってて、それは自分の抱えている想いよりも優先してしまって。たまにはワガママになってもいいんやで…自分の想いも大事にしてくれ…日葵…
 幸恵と決定的に道を違えてしまう事は絶対に日葵にとっても辛いし、苦しいし、背を押してくれたかつての仲間たちに向けても申し訳が無いけど、それでも日葵はまた新たな道で自分の理想を追い求め続けようとまた前に進んでいくその姿が本当に好きですね…

 刃後の日葵様の動向がどうなってるのかが非常に気になるので早く続編をくれ。それとイルマ舞台に出てくれ。テンプルレギオンが機能しなくてルド女は崩壊して幸恵と道を違えてしまったこの状態でイルマに行け。羽来ちゃんと出会え。わくひまを見せてくれ。

立花・テレジア・渚

 渚様、圧倒的いい女なんだけど、今回はまた色々と話が変わってしまうことが色々とあって色々な気持ちがありますね

 まずは風音様周りの話。今まではそんな話は全然してこなかったけど今回ようやく渚の行動の根っこが分かってしまった。風音様に想いを寄せていた事、そして選ばれなかった事。その悔しさが渚の原動力になってるんだなあと分かり、解像度が上昇してしまった。
 周りをしっかりと見れて、仲間想いで、後輩にも手を差し伸べて。そんな渚様が今回見せた少し弱い部分がまた渚の良さを引き立ててる。狂化した風音様に立ち向かういちかを見て、自分も加勢しに行って。そこには当然自分も風音様へ想いを向けていたからという理由もあるだろうけど、それと同時にいちかの弱さを知っているからそんないちかを助けてあげたいって気持ちもきっと有ったのかなって思う。
 風音様の最期、風音様にいちかにもう一度オメダイをかけてあげてって言うシーン、渚自身もきっとというか絶対風音様に言いたいこと沢山あっただろうに、そこから身を引いていちかの為、風音様の為に機会と時間を譲ってしまうところが切ないよね…

 そしてモニカと契るシーン。クララと一緒に居られない自分に劣等感や悔しさを感じているモニカを過去の自分と重ねて、そんなモニカに手を差し伸べて、欲しい言葉をかけてあげられる渚様は本当に優しさが天元突破してる。
 モニカが渚様にオメダイかけてあげた後、モニカの手を引き寄せて自分の首に回すシーンが凄いグッと来たんですが、すんごい優しい顔するんですよね…

 それはそれとして、最初シュベスターのになりましょうってモニカに迫って、モニカが戸惑ってしまった時に断られたと勘違いして「嫌なら、いいわ」って言ってすんごい悲しそうな顔するんですよね…
 普段から明るくて距離が近いけど、こういうふとした瞬間に見せる顔に凄い本心が見え隠れするなぁって思うんですが、やっぱり”選ばれなかった”過去がまだ心に引っ掛かりを残しているのかなって思うと苦しくなりますね…

宝城・モニカ・朝妃

 今回は以前よりかは出番は少なめでしたが、シーンの濃度が濃かったですね…

 安定のクラモニ、秘密・約束の行方を経てクララとまた少しずつだけど一緒に戦うことが出来た中で、クララは萌に付きっ切りで訓練したり一緒に戦うようになってしまって、クララの隣はもう自分じゃないんだって思ってしまう。モニカは普段は強気だけどそれはきっと虚勢交じりで弱い自分を隠したくて。だから人並以上に傷つきやすいし、考え込んでしまう。でもそんな弱さを他人には決して見せたく無い。
 そんな風にして一人で抱え込んで苦しんでる中で手を差し伸べて引っ張ってくれた渚様の存在はやっぱりモニカにとっても大きいよね。

 クララの隣で戦えないことに苦しんで悩んでるモニカに、「違う道を違う人と歩んでみなさい。いつかきっと同じ道に繋がるわ」「貴方のことを一番に思ってるシュベスターが居る」って渚が声をかけてくれて、それはモニカにとっても凄い助けになったと思うし、自分を見て想って支えてくれる大切な人がちゃんといるっていう事は救いにもなったと思う。
 もちろんクララだってモニカのこと大切に想ってるとは思うけど、どっちも不器用だから本音でちゃんと語れない節はあるだろうし、それでモニカはきっと心の奥底では分かってるけどつい考え込んで不安になって自分はもう要らないって思ってしまうんだよね。だからこそちゃんと言葉にして、形にして救いの手を差し伸べてくれた渚様は本当にモニカにとって良いお姉様だったと思う。

 その後のシーンで、レアスキルに覚醒も出来ずに悩んでる花蓮に対して、最初はやっぱりついキツイ言葉をかけてしまうけど、その後ちゃんと「あと一年死ぬ気で頑張んなさいよ」って後押しする言葉をかけられるようになったのは渚様の影響も大きかったんじゃないかなぁって思う。自分の弱さも未熟さも分かって認めて受け入れてくれる人が居るって分かれたから、自分自身も少し素直になれたのかなって。
 あとはレアスキル発動シーンだよね。受け継がれる指パッチン。最高過ぎた。

黒木・フランシスカ・百合亜

 どんどんと聖恋が大好きになっていく百合亜様の図。

 約束の行方で聖恋の為に生き抜くことを決意して、そして今回聖恋を死ぬ気で守り抜いた。とても良いシュベスター関係ですね…
 どこか掴めないところのある人だけど、ちゃんと聖恋や仲間のことを大切に想ってて、ちゃんと行動にして示していく姿がとてもカッコいいんですよね百合亜様。

 死ぬ気で戦って、誓いを守ろうとがむしゃらに戦う聖恋を守ろうとまた百合亜様も立ち上がってそれに応えるようにして一緒に戦って、その想いごと守り抜こうと死ぬ気で動いた。「私のシュベスターよ、絶対に死なせない」この言葉一つに百合亜様の聖恋に対する想いが凄い籠ってて、これは普段あまり言葉にしない百合亜様だからこそより重みがあるなぁって思った。

 あと、ノインのレアスキル発動時の「私は生きる。同志の想いを胸に。大切なものを守るために」ってセリフが百合亜様欲張りセットで素晴らしいね。
 約束の行方での「私は死なない、死ねない」からの「私は死なない、生きるわ」ってセリフの変遷がとっても好きなんですが、ちゃ~んと拾ってくれてとても助かる。聖恋と出会って得た一番大きな影響だと思ってるので、この”生きる”ってセリフは凄い重たいなぁって思えます。
 そして同志の想いを胸に。リリコレでしっかりと明文化されましたが、同志未来との誓い、未来の想いを引き継いで戦い続けてきた百合亜様の姿がとてもカッコいい。未来の望んだ自由で平和な世界、そして守りたい大切なものたち。そんな未来の想いを胸にこうして戦い続けている。このセリフの後に聖恋と一緒に戦うシーンが来るのエモエモのエモ。まさかWhole Orderが使われるとは思わなかった。カッコよすぎたな…

 

総括

 シュベスターの祈り再演から2年ちょいで辿り着いた完結編、真実の刃。再演から追い始めた身ですが、この2年間の集大成をこうして見届けることが出来て本当に良かったです。
 完結編という事で、約束の行方で残された来夢の謎、聖恋の謎、アイアンサイドの行方など色々と気になる部分が多かった中でどうやって話が進んでいくのかなって思ってましたが、想像の10倍くらい内容が濃くて、重くて凄かった。

 前半はまあ重いシーンと面白いシーンが交互にどんどんやってくるので情緒が迷子になってましたが、後半は一気に畳みかけるように色んな事実が明らかになったり衝撃的な展開が押し寄せてきて死ぬかと思った。

 幸恵来夢やアイアンサイドはTFG,LM,ラスバレでそれとなく真実の刃の先の話が描かれてたりしますが、テンプルレギオンメンバーに関しては全く分からないので、本当にルド女続編を作って欲しい気持ちでいっぱいです。ただ舞台新章とかでも幸恵来夢聖恋が出ることが決まってるので中々ルド女単体での続編はしばらく難しいのかなぁと思わなくも無いですが、何かしらの形でいろんなルド女リリィのこの先が見たいなぁって思ってます。ラスバレに日葵様実装はよ。

 今回こうして完結編として一区切りついてしまったけど、またルド女の世界が沢山見られることを首を長くして待っています。2年間本当にありがとう、そしてお疲れさまでした。舞台アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院シリーズ、最高の作品でした。

 

2023年8月29日